事業内容
エヌ・ピー・シーは、装置関連事業と環境関連事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。装置関連事業では、太陽電池業界、電子部品業界、自動車業界などに向けて、各種ファクトリーオートメーション(FA)装置を提供しています。松山工場を中心に、開発から設計、調達、組立までの全ての機能を備え、顧客ニーズに応じた高品質の製品を低コストで提供しています。
太陽電池業界向けには、電極形成装置や溶接装置、真空ラミネーター、検査装置などを提供し、特にモジュール工程において結晶系シリコン太陽電池や薄膜系太陽電池に対応した装置を提供しています。電子部品業界や自動車業界向けには、真空技術や塗布技術、接合技術などを活用した自動化装置を提供しています。
環境関連事業では、太陽光パネルの検査から廃棄までのトータルサービスを提供しています。具体的には、太陽光発電所の検査サービスや、リユース・リサイクル、パネル解体装置の提供を行っています。また、人工光植物工場で栽培した野菜を販売し、安心・安全な野菜の安定供給を目指しています。
太陽光発電所の検査サービスでは、全国の発電所を対象に、使用前自主検査や定期検査を実施しています。リユース・リサイクルでは、再利用可能な太陽光パネルを国内外に販売し、廃棄パネルの適正処理を促進しています。太陽光パネル解体装置は、特許技術を活かした「ホットナイフ分離法」を搭載し、効率的なリサイクルを実現しています。
経営方針
エヌ・ピー・シーは、持続可能な社会の実現を目指し、既存事業の強化と新規事業の開拓を進めています。特に、太陽電池製造装置やFA装置の分野での技術革新を通じて、環境に配慮した製品を提供し、地球環境や地域社会に貢献することを目指しています。
同社は、2025年までに売上高10,925百万円、営業利益2,069百万円、純利益1,549百万円を目標に掲げています。この目標達成に向け、太陽電池製造装置の新製品開発や既存装置の保守サービスを強化し、ペロブスカイト型太陽電池の商業化に対応する体制を整えています。
また、FA装置の分野では、事業部の一本化により効率化を図り、新たな業界への進出を目指しています。真空貼合装置をはじめとするスタンダード製品を多様な業界に展開し、業績の拡大を図っています。
環境関連サービスでは、太陽光パネルの解体装置の販売を強化し、リユース・リサイクルビジネスを推進しています。特に、太陽光発電所の検査サービスや植物工場ビジネスを通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを基本方針としています。
エヌ・ピー・シーは、研究開発や人材採用を通じて技術力を向上させ、新規事業の開発にも積極的に取り組んでいます。国内外での事業展開を視野に入れ、持続可能な社会に貢献できる製品やサービスの提供を目指しています。