ヤマシンフィルタ【6240】 プライム(内国株式)

建機用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタ、エアフィルタの開発・製造・販売を手掛ける。

ヤマシンフィルタ【6240】 プライム(内国株式)

建機用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタ、エアフィルタの開発・製造・販売を手掛ける。

事業内容

ヤマシンフィルタは、建設機械用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタ、エアフィルタの4つの主要な事業セグメントを持つ企業です。同社は、これらのフィルタ製品の開発、製造、販売を行っており、特に建設機械用フィルタでは、油圧ショベルなどの建設機械に不可欠な油圧フィルタを提供しています。産業用フィルタは、工作機械や農業機械など、幅広い産業機械に使用される油圧ユニットの作動油や潤滑油のろ過に用いられます。

プロセス用フィルタは、電子部品や精密部品の製造工程でのろ過・分離に必要なフィルタであり、高度な清浄度が求められる分野での使用が特徴です。エアフィルタ事業では、空気中の塵埃や不純物を除去するためのフィルタを製造・販売しており、ビルや工場、特殊な用途に至るまで幅広い分野で使用されています。

ヤマシンフィルタは、これらの製品を国内外で販売しており、特に建設機械用フィルタでは、YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.やYAMASHIN VIETNAM CO., LTDなどの海外拠点での製造を行い、YAMASHIN AMERICA INC.、YAMASHIN EUROPE BRUSSELS、YAMASHIN THAI LIMITEDを通じて、米国、欧州、東南アジア・インド向けに販売しています。また、エアフィルタ事業においては、株式会社アクシーが製造を担当し、国内販売を行っています。

同社は、フィルタの専門メーカーとして、独自の「ろ材」開発や製品設計から製造までを一貫して行い、顧客の要求する様々な仕様に対応した製品を提供しています。また、合成高分子系ナノファイバーを使用した新たなフィルタ製品の開発にも成功し、これらの製品は建機用フィルタ事業やエアフィルタ事業の新たな主力製品として期待されています。

経営方針

ヤマシンフィルタは、建設機械用フィルタをはじめとする多岐にわたるフィルタ製品の開発、製造、販売を手掛ける企業です。同社は、環境、空気、健康をテーマに、ESGや社会的課題の解決に貢献することを経営理念としています。この理念のもと、顧客満足度を最優先に考える経営姿勢、フィルタ業界でのリーダーシップ、そして高い目標に挑戦し続ける行動指針を掲げています。

中長期的な経営戦略として、ヤマシンフィルタは「建設機械フィルタの専門メーカーから総合フィルタメーカーへの飛躍」を目指しています。この目標達成のため、同社は事業ポートフォリオの拡大、収益性の改善、人材の育成強化、そしてガバナンスの充実に重点を置いて取り組んでいます。

事業ポートフォリオの拡大では、建機用フィルタ事業とエアフィルタ事業の拡大に加え、新たな事業領域への進出を図っています。特に、ナノファイバー技術を活用した製品開発に力を入れ、これを次世代のグローバルスタンダードと位置づけています。

収益性の改善に関しては、原価企画委員会を設置し、製品の原価低減や収益性の管理を強化しています。また、「Project PAC 23」を通じて、販売、生産、開発、物流の最適化を図り、グローバルサプライチェーンの強化に努めています。

人材の育成強化では、グローバルな事業展開を見据え、海外拠点を含めたグループ全体での経営管理体制を担う人材の育成に注力しています。ダイバーシティを重視した人材採用育成プログラムを策定し、次世代の人材力強化を目指しています。

ガバナンスの充実については、ガバナンス委員会と業務監理委員会を設置し、経営の透明性と質の向上、アカウンタビリティの明確化に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、ヤマシンフィルタは中期的持続的成長を目指し、時価総額1兆円企業への飛躍を目標にしています。