クオルテック【9165】 グロース(内国株式)

信頼性評価事業では、電子部品の環境試験や故障解析、微細加工事業では基板のレーザ加工、その他事業では遺伝子検査やバイオ製品の受託検査を展開。

クオルテック【9165】 グロース(内国株式)

信頼性評価事業では、電子部品の環境試験や故障解析、微細加工事業では基板のレーザ加工、その他事業では遺伝子検査やバイオ製品の受託検査を展開。

事業内容

クオルテックは、信頼性評価事業、微細加工事業、およびその他事業の3つの主要な事業セグメントを持つ企業です。信頼性評価事業では、電子部品の環境試験、電気試験、振動試験などの信頼性評価試験をはじめ、良品・不良解析、試験素材の切断や研磨加工、試験機の製造販売を行っています。特に、電気自動車のパワー半導体の信頼性評価試験や故障解析に力を入れ、顧客の技術課題を解決するための再現実験や改善提案に取り組んでいます。

微細加工事業では、ビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板への試作・量産レーザ加工を提供しています。スマートフォンから医療機器まで、幅広い製品領域に対応し、技術的なニーズに応える体制を整えています。このセグメントは、新材料のレーザ加工性評価や短納期の試作品加工にも対応しており、その柔軟性が強みです。

その他事業では、遺伝子検査サービス、バイオ医療関連製品の受託検査、コンサルティング、表面処理技術などを手がけています。これらのサービスは、顧客の製品開発における高品質と信頼性の追求をサポートしています。

加えて、クオルテックは研究開発部門も有しており、「パワー半導体とオートモーティブ」をキーワードに、パワー半導体の接合不具合要因の解析、ボイドレスはんだの開発、高温接合に適したはんだめっき技術の開発、自動車の電動化に関連する技術開発など、先進的な研究に取り組んでいます。これらの活動は、市場のニーズに応え、新たなビジネスチャンスを創出することを目指しています。

経営方針

クオルテックは、自動車業界のパラダイムシフトに対応し、信頼性評価事業を中心に、微細加工事業やその他の事業を展開しています。同社は、技術力の向上と市場ニーズへの迅速な対応を目指し、継続的な成長戦略を推進しています。

自動車業界におけるCASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)の進展を背景に、電動化と自動運転技術の普及が進む中、クオルテックは信頼性評価事業において、電動車や自動運転に関連する車載機器の信頼性評価の需要が増加していることに注目。同社は、独立系検査会社としての強みを活かし、幅広い試験ラインナップを提供することで、顧客の多様なニーズに応える「Total Quality Solution」を実現しています。

また、微細加工事業では、5Gや将来の6G通信技術の普及に伴う高速通信が可能な通信機器や自動運転システムへの需要増を見据え、特殊な材料の加工や特殊な工法が可能な技術力を強みとしています。これにより、医療機器などの新たな市場への進出も視野に入れています。

さらに、その他事業では、遺伝子検査サービスやバイオ医療関連製品の受託検査、表面処理技術などを通じて、顧客の製品開発をサポート。これらの事業を通じて、クオルテックは社会に貢献し、持続可能な成長を目指しています。

経営戦略として、クオルテックは技術力の向上、新規事業の醸成、優秀な技術者の採用と育成、営業体制の強化などに注力。これらの取り組みを通じて、市場の変化に柔軟に対応し、競争優位性を確保することを目指しています。