事業内容
ナレルグループは、持株会社としてのナレルとその連結子会社3社(ワールドコーポレーション、ATJC、コントラフト)、および非連結子会社1社(全国建設人材協会)で構成されています。ナレルはグループ全体の経営管理と指導を行い、主に建設業向けの技術者派遣とIT業界向けの技術者派遣・システムエンジニアリングサービスを提供しています。
ナレルグループのミッションは、「プロ人材の枯渇を解決し、日本を課題解決先進国にする」ことです。少子化や高齢化により日本ではプロ人材が不足しており、技術の継承や業務効率化が課題となっています。ナレルグループは、これらの問題を解決し、日本を先進国に押し上げることを目指しています。
ナレルグループの事業は、建設ソリューション事業とITソリューション事業の2つのセグメントに分かれています。2024年10月期の売上収益は、建設ソリューション事業が89.5%、ITソリューション事業が10.5%を占めています。
建設ソリューション事業は、ワールドコーポレーションとコントラフト、全国建設人材協会が展開しています。ワールドコーポレーションは、施工管理技術者やCADオペレーターの派遣、施工図作成の請負業務を行っています。コントラフトは、職人向けの転職求人情報サイト「ジョブケンワーク」を運営し、全国建設人材協会に求職者情報を提供しています。
ITソリューション事業は、ATJCが展開しています。ATJCは、SIer等の開発案件やインフラ管理業務に対して、IT技術者の派遣やシステムエンジニアリングサービス(SES)契約による受託を行っています。主な顧客は情報通信事業者や金融機関です。
特集記事
経営方針
ナレルグループは、プロ人材の不足を解決し、日本を「課題解決先進国」にすることをミッションとしています。少子化や高齢化により、日本ではプロ人材が不足しており、技術の継承や業務効率化が課題です。同社はこれらの問題を解決し、日本を先進国に押し上げることを目指しています。
同社の成長戦略は、未経験者を中心とした採用戦略と、経験者の採用強化を組み合わせたものです。特に、プラント領域やBIM領域、IT領域など新たな分野への技術者派遣を強化し、事業拡大を図っています。これにより、幅広い年齢層の技術者を確保し、顧客の多様なニーズに応えています。
ナレルグループは、建設DXコンサルティングへの展開も進めています。建設業界のICT技術導入を支援し、省人化や生産性向上を目的としたサービスを提供しています。これにより、建設業界のIT化をサポートし、業界全体の効率化を推進しています。
2025年10月期の経営方針として、技術者の育成支援と退職率の低減に注力し、持続的な成長を実現するための業務プロセスの効率化と高度化を進めています。また、売上収益と営業利益の成長を重視し、安定的な高成長に向けた事業基盤の構築を目指しています。