ナガオカ【6239】 スタンダード(内国株式)

水関連事業では「ケミレス」や「エアシス」などの水処理装置の設計・製造・施工・販売・メンテナンス、エネルギー関連事業では石油精製・化学プラント用「スクリーン・インターナル」の製造・販売を手がける。

ナガオカ【6239】 スタンダード(内国株式)

水関連事業では「ケミレス」や「エアシス」などの水処理装置の設計・製造・施工・販売・メンテナンス、エネルギー関連事業では石油精製・化学プラント用「スクリーン・インターナル」の製造・販売を手がける。

事業内容

ナガオカは、水関連事業とエネルギー関連事業を主軸に展開している企業です。水関連事業では、超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」や省エネルギー型充填塔式気散処理装置「エアシス」などの設計・製造・施工・販売・メンテナンスを手掛けています。また、取水用スクリーンや建設・土木分野向け排水用スクリーンの製造・販売も行っており、新たに連結子会社となった矢澤フェロマイト株式会社を通じて、水処理プラント工事の一連のサービスを提供しています。

エネルギー関連事業では、石油精製や石油化学プラントの心臓部である反応塔内の触媒をサポートする内部装置「スクリーン・インターナル」の製造・販売を行っています。これらの製品は、化学繊維やプラスチック、ペットボトルなどの生産に不可欠な役割を果たしています。

ナガオカの製品は、その基本性能において固体と液体または気体を効率良く分離することが特長であり、三角形の断面のワイヤー形状により目詰まりを起こしにくく、構造的に強度があるという利点があります。特に、取水用スクリーンは、取水効率の高さと砂層の目詰まり防止技術「サンド・コントロール」、さらには「逆洗」技術により、井戸や集水埋渠の寿命を延ばし、安定した取水量を維持することが可能です。

また、ケミレスは無薬注で超高速の水処理が可能であり、エアシスは有機性化合物質や遊離炭酸などの汚染物質を99%以上除去することができます。これらの技術は、環境に優しい水処理ソリューションとして注目されています。

さらに、ナガオカは高速海底浸透取水システム「ハイシス」を開発し、海水淡水化プラント向けの海水取水装置として、従来の海水淡水化プラントに比べて初期費用・維持費用を削減し、環境負荷の低減を実現しています。これらの事業を通じて、ナガオカは水とエネルギーの分野で幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

ナガオカは、水関連事業とエネルギー関連事業を軸に、技術革新と開発を推進し、環境負荷の低減に貢献する企業です。同社は、顧客満足の向上、働き甲斐のある社風の実現、技術革新による社会貢献、そしてコンプライアンス経営の徹底を経営姿勢として掲げています。これらを通じて、ステークホルダーからの信頼と評価を得ることを目指しています。

中期経営計画「FLIGHT PLAN:VISION 2024」では、2022年6月期から2024年6月期までの3年間で、エネルギー関連事業に依存した収益構造の変革と持続可能な成長を目標に掲げています。具体的には、事業基盤の強化を図るため、既存事業の深化・拡充、戦略的パートナーとの連携、新規市場への参入を推進しています。また、安定した収益の確保を目指し、エネルギー関連事業では、外部要因による業績への影響を緩和するための施策を実施しています。

水関連事業の拡大も重要な戦略の一つであり、同社は「取水」技術と「水処理」技術を活かし、国内外での事業拡大を目指しています。矢澤フェロマイト株式会社の子会社化により、水処理プラント工事のサービス提供能力を強化し、シナジー効果の創出を図っています。

ナガオカは、これらの成長戦略を通じて、2024年6月期の売上高9,866百万円、営業利益1,412百万円の達成を目指し、全力で取り組んでいます。同社の技術革新と事業拡大により、水とエネルギーの分野での持続可能な成長を追求していることが伺えます。