INFORICH【9338】 グロース(内国株式)

モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」と、バッテリースタンドを活用したマーケティングソリューション、ベビーケアルーム「mamaro」の運営。

INFORICH【9338】 グロース(内国株式)

モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」と、バッテリースタンドを活用したマーケティングソリューション、ベビーケアルーム「mamaro」の運営。

事業内容

INFORICHは、連結子会社9社と共に「Bridging Beyond Borders -垣根を越えて、世界をつなぐ-」というミッションのもと、海外のビジネスモデルを日本に、日本の技術を海外に展開することを目指しています。同社の事業は主にChargeSPOT事業の単一セグメントで構成されています。

INFORICHの主なサービスは、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」と、バッテリースタンドを媒体とした広告放映などのマーケティングソリューションです。「ChargeSPOT」は、スマートフォンやワイヤレスイヤホンなどの小型電子機器向けの充電器を貸し出すサービスで、2018年4月に開始されました。

「ChargeSPOT」は、国内外で展開されており、日本を含む7つのエリアで利用可能です。ユーザーは日本で借りて香港で返すなど、エリアを超えて利用できます。バッテリー容量は5,000mAhで、一般的なスマートフォンを約1回充電可能です。利用料金は時間に応じて設定されており、キャッシュレス決済に対応しています。

INFORICHは、バッテリースタンドを設置することで、集客効果や広告放映の機会を提供しています。設置先はコンビニや鉄道駅、空港など多岐にわたり、設置先の情報はアプリ内に掲載され、クーポン配布も可能です。また、災害時には無料で利用できるサービスも提供しています。

マーケティングソリューションとして、INFORICHは「ChargeSPOT」のバッテリースタンドに搭載されたデジタルサイネージを活用しています。企業向け広告枠や「CheerSPOT」と呼ばれる個人向けの応援広告枠を提供し、効果的な広告放映を実現しています。サイネージは国内外で約66,000台設置されています。

さらに、INFORICHは2024年11月にベビーケアルーム「mamaro」を運営するTrim株式会社を子会社化しました。「mamaro」は完全個室型のベビーケアルームで、授乳やおむつ替えの際に利用できます。設置は工事不要で、商業施設や自治体施設に750台以上設置されています。

INFORICHは、豊富な設置による利便性や円滑な運用体制、海外マーケットへの進出、自社開発の製品・サービス基盤を強みとしています。これにより、ユーザーにとって便利で安心なサービスを提供し続けています。

特集記事

経営方針

INFORICHは、「Bridging Beyond Borders -垣根を越えて、世界をつなぐ-」をミッションに掲げ、グローバルな成長戦略を推進しています。同社は、ChargeSPOT事業を中心に、スマートフォンの充電ニーズに応えるインフラを整備し、ESGの観点からも社会全体でのシェアリングを促進しています。

2024年度からは、ChargeSPOTで培った設置場所とユーザーとの関係性を活かし、プラットフォーム事業を展開しています。バッテリースタンドのサイネージを活用したマーケティングソリューションや、シェアリングエコノミーのプラットフォーム運営、ベビーケアルームの運営など、新たな事業にも注力しています。

INFORICHは、ChargeSPOT事業の拡大を通じて、売上高の増加を目指しています。月間レンタル回数やアクティブユーザー数、バッテリースタンド設置台数を重要指標とし、事業の進捗を測定しています。これにより、持続的な成長と将来利益の最大化を図っています。

同社は、国内外でのChargeSPOT事業の拡大を進めています。特にアジアを中心に、日本品質のサービスを提供し、グローバルでの知名度向上を目指しています。国内では安定した利益を確保しつつ、海外展開にも注力し、タッチポイントを増加させています。

INFORICHの成長戦略は、ChargeSPOT事業の魅力を最大限に活用することにあります。短い投資回収期間や大口顧客への低依存度、設置台数とレンタル稼働率の相関関係、有望な市場ポテンシャルを強みとし、事業拡大を図っています。