ピー・ビーシステムズは、2つの主要な事業セグメントを持っています。1つ目は「セキュアクラウドシステム事業」で、企業の基幹システムをクラウド化するサービスを提供しています。もう1つは「エモーショナルシステム事業」で、特殊な映像技術を用いて空間を仮想化するサービスを展開しています。

セキュアクラウドシステム事業は、ピー・ビーシステムズの主力事業であり、仮想化技術を基にしたプライベートクラウドを中心に、SaaSやパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドの構築を行っています。主な顧客は中堅企業や公共団体で、サイバーセキュリティの構築もサポートしています。

この事業では、CitrixやMicrosoft、Broadcom（旧VMware）の製品を活用し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。ピー・ビーシステムズは、これらの製品を用いたシステムの設計、構築、維持、さらにはサイバー攻撃への対応を含めた総合的なサービスを提供しています。

エモーショナルシステム事業では、VR装置「MetaWalkersⓇ」の技術開発と製造販売を行っています。この装置は、360度スクリーンに3D映像を投影し、観客を没入させる体験を提供します。特許技術を用いたこの装置は、軽量な3D眼鏡を使用し、仲間と感動を共有できる体験型VR装置です。

また、ピー・ビーシステムズは、MetaWalkersⓇ向けのコンテンツ制作も行っており、有名キャラクターを用いた作品や、8K360度カメラで撮影した映像など、多様なコンテンツを提供しています。さらに、メタバース事業にも進出し、企業向けのメタバース構築サービスを展開しています。

ピー・ビーシステムズは、成長戦略としてセキュアクラウドシステム事業とエモーショナルシステム事業の2つの柱を掲げています。セキュアクラウドシステム事業では、仮想化技術を基盤に、顧客のニーズに応じた高品質な技術サービスを提供し、持続的な成長を目指しています。特に、サイバーセキュリティやDX（デジタルトランスフォーメーション）に対応したサービスを強化しています。

エモーショナルシステム事業では、防災、地方創生、宇宙、スポーツ科学とシニア市場の4分野に注力しています。特に、VR装置「MetaWalkersⓇ」を活用した製品開発と販売を推進し、これらの分野での市場拡大を図っています。また、メタバース市場にも進出し、企業向けのメタバース構築サービスを提供することで、新たな成長機会を模索しています。

ピー・ビーシステムズは、2025年の崖問題に対応するため、基幹システムのクラウド化を推進し、ハイブリッドクラウドの構築を強化しています。これにより、顧客の多様な要件に応えるとともに、営業利益率の向上を目指しています。また、優良顧客の獲得とストック型売上の拡大を図り、安定した成長基盤を築くことを目指しています。