FPパートナーは、保険代理業を主たる事業として展開しており、生命保険会社および損害保険会社合計43社の商品を取り扱っています。同社は、個人及び法人顧客に対し、対面やオンラインを通じた保険加入時の相談、商品説明、契約手続きからアフターフォローまでを提供しています。

同社の事業特徴として、「マネードクター」というブランド名で全国に拠点を展開し、訪問型営業を中心にファイナンシャルプランニングの提供を行っています。また、会社が顧客開拓を行い、営業社員はファイナンシャルプランニングの提供に専念する分業体制を確立しています。同社は、ライフプラン表を活用した家計のキャッシュフロー改善や老後資金準備に向けた提案を行い、保険・投資信託等の金融商品の販売及び仲介を行っています。

事業モデルにおいては、自社集客と提携企業集客による組織的な会社集客の仕組みを構築しており、安定的かつ継続的な見込み顧客獲得が可能です。営業社員は、Hyper Agentというセールス系一元管理システムを使用し、顧客が希望する日時・場所に対応可能な営業社員を即時に選定します。

収益モデルとしては、生命保険会社との代理店委託契約による代理店手数料が主たる収益源であり、初年度手数料、継続手数料、業務品質支援金に大別されます。これにより、フロー収益とストック収益の両方から安定した収益基盤を構築しています。

FPパートナーは、保険代理業を核とし、生命保険や損害保険を含む幅広い金融商品の提供を通じて、顧客の豊かな人生設計をサポートする事業を展開しています。同社は、「本来あるべき保険業」を追求し、顧客一人ひとりに寄り添うサービスを提供することを経営理念として掲げています。この理念のもと、営業社員の質の向上と数の増加、契約譲受ビジネスの拡大、マネードクタープレミア事業の拡大、損害保険業績の拡大を中期経営計画の重点施策として推進しています。

FPパートナーは、保険代理店業界の変化に対応し、顧客ニーズの多様化やデジタル化の進展をチャンスと捉え、事業領域の拡大を図っています。具体的には、保険代理店の廃業が増加する中で、契約譲受ビジネスを積極的に展開し、顧客基盤の拡大を目指しています。また、来店型の営業拠点「マネードクタープレミア」を通じて、顧客との接点を増やし、高品質なファイナンシャルプランニングサービスを提供しています。

さらに、損害保険の業績拡大にも注力しており、非対面販売の強化や損害保険専任の営業社員の増員を通じて、新規案件の創出と契約更新率の向上を図っています。これらの施策により、同社は安定したオーガニックな成長とともに、インオーガニックな成長も目指しています。

FPパートナーは、デジタル技術への投資や人的資本への投資を重視し、事業拡大を支える基盤を強化しています。デジタル技術の活用による業務効率の向上や、社員教育体制の整備を通じて、組織の活性化と成長を促進しています。また、積極的な情報開示とIR活動を通じて、企業価値の向上に努めています。これらの取り組みは、同社が目指す持続可能な成長と顧客満足度の向上に寄与しています。