事業内容
ソディックは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。主な事業セグメントには、工作機械事業、産業機械事業、食品機械事業、その他の事業があります。
工作機械事業では、放電加工機、マシニングセンタ、金属3Dプリンタ、レーザー加工機などの開発・製造・販売を行っています。これらの製品は、国内外の拠点で製造され、各地域で販売と保守サービスが提供されています。
産業機械事業では、射出成形機の開発・製造・販売を行っています。ソディックとその関連会社が、アジアやアメリカを中心に、製品の販売と保守サービスを展開しています。
食品機械事業では、麺製造プラントや製麺機、包装米飯製造装置などの開発・製造・販売を行っています。これらの製品は、主に日本と中国で製造され、販売と保守サービスが提供されています。
その他の事業には、精密金型・精密成形事業や要素技術事業があります。精密金型・精密成形事業では、金型の設計・製造やプラスチック成形加工を行っています。要素技術事業では、リニアモータ応用製品やセラミックス製品の開発・製造・販売を行っています。
ソディックは、これらの事業を通じて、各分野での技術革新と市場拡大を目指しています。各事業が有機的に結合し、相互に協力し合うことで、企業全体の成長に寄与しています。
経営方針
ソディックは、技術革新と持続可能な社会の実現を目指し、成長戦略を推進しています。自動車や通信分野の技術革新、省人化ニーズ、カーボンニュートラルの促進を背景に、ものづくりの高精度化や自動化を進めています。新製品開発やトータルソリューションの展開、IoT・AI技術の活用を通じて、事業拡大とサステナビリティを両立させる方針です。
ソディックは、2023年から構造改革を進め、収益性の改善を図っています。具体的には、中国市場依存からの脱却、バランスシートの改善、選択と集中による事業再編成、グローバルな生産・販売体制の再構築を進めています。これにより、収益性の向上と持続可能な成長を目指しています。
中期経営計画(2025年12月期-2027年12月期)では、構造改革を通じて高収益体質への転換を図ります。2027年には売上高885億円、営業利益70億円を目標とし、ROE8%以上、自己資本比率50%以上を達成する計画です。株主還元も重視し、DOE2%以上、総還元性向40%以上を目指します。
工作機械事業では、放電加工機の競争力強化と収益性改善を図ります。生産体制の最適化やアフターサービスの強化、新興市場での販売拡大を進めます。金属3Dプリンタやレーザー加工機の拡大も目指し、欧米市場への展開を強化します。
産業機械事業では、生産体制の見直しと収益性の高いモデルへのシフトを進めます。自動化ソリューションの提供や欧州市場への参入を通じて、販売台数と市場シェアの拡大を目指します。医療分野での競争力を活かし、地域拡大を図ります。
食品機械事業では、アジア地域での売上拡大と事業領域の拡大を目指します。製品の省エネルギー化や多機能化を進め、海外販売を強化します。新規開発や受託生産を通じて、グローバルな総合食品機械メーカーを目指します。