ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ【6090】 グロース(内国株式)

メタボローム解析とバイオマーカー探索を核とした先端研究開発支援事業、ヘルスケア・ソリューション事業を展開。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ【6090】 グロース(内国株式)

メタボローム解析とバイオマーカー探索を核とした先端研究開発支援事業、ヘルスケア・ソリューション事業を展開。

事業内容

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(以下、同社)は、慶應義塾大学発のベンチャー企業であり、最先端のメタボローム解析技術とバイオ技術を活用した研究開発を通じて、人々の健康で豊かな暮らしに貢献することを企業理念としています。同社は、ヘルスケア研究開発に携わる人々のベストパートナーとして、画期的なヘルスケア製品・サービスの創造に貢献することを目指しており、産官学連携のもとに事業を展開しています。

同社の事業は、主に「先端研究開発支援事業」と「ヘルスケア・ソリューション事業」の2つのセグメントから構成されています。先端研究開発支援事業では、食品・化学・製薬等の民間企業や大学、公的研究機関からメタボローム解析を受託し、CE-MS(キャピラリー電気泳動装置と質量分析計を組み合わせた技術)を用いて代謝物質の網羅的解析技術を提供しています。このサービスは、製薬企業や大学、研究所での基礎生物学研究から薬剤効果及び毒性の評価、食品企業での発酵プロセスの律速段階解析や機能性食品の機能評価等に用いられています。

一方、ヘルスケア・ソリューション事業では、機能性素材開発における革新的なワンストップソリューションサービスやメンタルヘルスバイオマーカー等の共同開発を進めており、ヘルスケア関連企業に対して様々なソリューションを提供しています。

同社は、2003年7月に設立され、慶應義塾大学のアントレプレナー資金制度により出資を受けた第1号のベンチャー企業です。また、メタボローム解析受託サービスを海外で展開するため、2012年10月にはアメリカ合衆国マサチューセッツ州に販売子会社HMT-Aを設立しています。

経営方針

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(以下、同社)は、最先端のメタボローム解析技術とバイオ技術を駆使し、人々の健康と豊かな生活に貢献することを目指しています。同社は、ヘルスケア分野の研究開発に携わる人々のベストパートナーとして、革新的な製品やサービスの創出に注力しています。2023年8月に発表された2026年6月期までの中期経営計画では、連結売上高16.5億円、連結営業利益3億円を目標としています。

同社の事業戦略は、先端研究開発支援事業とヘルスケア・ソリューション事業の2つの柱に基づいています。先端研究開発支援事業では、新サービスの拡充や生産性の向上を通じて、持続的な増収増益を目指します。特に、高感度網羅解析技術の進化や、ヒト臨床試験での利用拡大に注力しています。

一方、ヘルスケア・ソリューション事業では、2023年7月に開始した機能性素材開発のワンストップソリューションサービスを通じて、事業基盤の構築を進めています。この事業は、機能性素材開発企業の製品開発を支援し、2026年6月期には2.5億円の売上を目標としています。

同社は、先端研究開発支援事業の持続的成長と収益力の向上、ヘルスケア・ソリューション事業の事業基盤構築、リスク管理体制の強化、従業員の成長を中期計画達成のための主要な課題としています。これらの戦略的取り組みを通じて、同社はヘルスケア分野でのイノベーターとしての地位を確立し、持続的な成長を目指しています。