イードグループは、マーケティングサービスとデータ・コンテンツ提供を行うクリエイタープラットフォーム事業（CP事業）と、リサーチソリューションとメディアコマースを提供するクリエイターソリューション事業（CS事業）の2つの主要事業セグメントを持っています。

CP事業では、同社が運営する「iid-CMP（イード・コンテンツ・マーケティング・プラットフォーム）」を通じて、21ジャンル79個のWebメディアとコンテンツを提供しています。これにより、顧客企業へのインターネット広告やデータ・コンテンツの提供を行い、広告料金やデータ・コンテンツ利用料金、ECサイト運営から収入を得ています。

CS事業では、リサーチソリューションとECソリューションの2つのソリューションを提供しています。リサーチソリューションでは、大規模な定量調査から生活者個人に対する定性調査まで、幅広いリサーチメニューを提供。ECソリューションでは、「marbleASP」というオリジナルのECシステムを提供し、BtoCだけでなく、リアル店舗での対面販売やポイント連携、教材申込み、レンタルやBtoBなど、多様な形態での活用を支援しています。

また、イードグループには、ECサイト「STYLE STORE」や「工具市場」の運営、専門家ポータルサイト「プロファイル」の運営、コミュニティサービス「CARTUNE」の運営、複数ネットショップの一元管理システム「TEMPOSTAR」の提供、ECサイト「絵本ナビ」の運営、オウンドメディア向けCMS「CREAM」の提供、車両衝突実験関連事業など、多岐にわたる事業を展開している子会社や関連会社があります。これらの事業を通じて、イードグループは幅広い顧客ニーズに応えるサービスを提供しています。

イードは、コンテンツマーケティングとデータ提供を核としたクリエイタープラットフォーム事業（CP事業）と、リサーチソリューションおよびメディアコマースを提供するクリエイターソリューション事業（CS事業）を展開しています。同社は、事業環境の変化に対応し、新型コロナウイルス感染症の影響下でも、社会経済活動の正常化に伴い、企業活動や個人のニーズの変化に応えるため、既存事業のシフト・拡張と新規サービスの創出に注力しています。また、在宅勤務の併用やデジタル化の推進を通じて、業務効率化と社内外のコミュニケーション強化を図っています。

イードは、M&Aを活用してWebメディアやコンテンツの取得を進め、CP事業の拡大と顧客企業へのマーケティングサービス提供を通じて事業領域を広げています。これにより、新たなビジネス手法や多様なユーザーを獲得し、シナジー効果の発揮を目指しています。

さらに、インターネット広告市場の拡大に伴い、広告収入への依存を避けるため、収益源の多様化を図っています。サブスクリプションモデルの導入やEC事業領域への支援、企業内人材育成支援など、イードグループのアセットを活用した様々なサービスを提供し、企業価値の向上を目指しています。

エンジニアリング力の強化も重要な戦略であり、優秀なエンジニアの採用とモチベーション維持に努めるとともに、島根県松江市の開発拠点やカンボジアのオフショア開発拠点を通じて、技術力の向上を図っています。

最後に、経営管理体制と情報管理体制の強化にも注力しており、市場動向や顧客ニーズの変化に迅速かつ柔軟に対応できる組織運営を目指し、内部統制の強化と法令遵守の徹底を図っています。これらの取り組みを通じて、イードは持続可能な成長を目指しています。