事業内容
阪神内燃機工業は、船舶用ディーゼル機関や関連機器の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社の事業セグメントは大きく分けて「主機関」と「部分品・修理工事」の二つに区分されています。
「主機関」セグメントでは、船舶用ディーゼル機関をはじめ、可変ピッチプロペラ、サイドスラスタ、潤滑油・燃料油清浄装置、遠隔機関監視システムなど、船舶の推進や運用に必要な主要機器を提供しています。これらの製品は、船舶の効率的かつ安全な運航を支えるために不可欠なものです。
一方、「部分品・修理工事」セグメントでは、部分品の販売や修理工事、保守管理、機械加工など、船舶用機器のアフターサービスを手がけています。これにより、同社は製品の販売だけでなく、その後のメンテナンスやサポートも提供しており、顧客の長期的な運用サポートを行っています。
阪神内燃機工業の事業は、船舶用機器の製造からアフターサービスに至るまで、幅広いニーズに対応しています。これにより、同社は船舶業界における総合的なソリューションプロバイダーとしての地位を確立しています。
経営方針
阪神内燃機工業は、100年を超える歴史を持ち、船舶用ディーゼル機関や関連機器の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、経営理念の改定を通じて、社会課題の解決を目指し、顧客満足度の向上と経済価値の高めることを基本理念としています。そのために、GHGフリー技術の開発、CMR(鋳物・金属機械加工)事業の拡大、新規事業の研究開発に力を入れています。
2021年4月からは、2年間の中期経営計画「G-3~2022~」を実施し、メタノールエンジンの開発やガスエンジンの大型化、次世代機関モニタリングシステム「HANASYS 5」の出荷開始など、新製品開発に成功しました。また、生産面では、ロングサイズ軸物の加工や同時5軸加工を実現する複合加工機の稼働を開始しました。
これらの成果を踏まえ、同社は2022年4月から新たな2年間の中期経営計画「進化・新加・真価」をスタートさせました。この計画では、「ORIGINAL HANSHIN」におけるエンジンの商品力、販売力、コスト力及び人材力の強化、「NEW HANSHIN」におけるCMR事業の拡大、「FUTURE HANSHIN」では新ビジネス、新商品、新サービスの探求とサステナビリティ経営の実現を目指しています。
阪神内燃機工業は、経営方針として顧客満足度の向上を追求し、経営戦略としては新製品開発や生産効率の向上、サステナブルな未来創造に注力しています。これらの取り組みを通じて、同社は船舶業界における総合的なソリューションプロバイダーとしての地位をさらに強化していくことでしょう。