事業内容
兼房株式会社とその連結子会社10社は、工業用機械刃物及びその関連製品の製造と販売を主な事業としています。同社グループは、国内外における幅広い市場に製品を提供しており、その事業は主に以下の六つの地域に分けられます。
日本では、同社が生産した製品を国内外へ販売しています。インドネシアでは、PT.カネフサインドネシアが東南アジア市場向けに生産と販売を行い、米国ではカネフサUSA, INC.が北米市場への販売及び再研磨サービスを提供しています。欧州では、カネフサヨーロッパB.V.がヨーロッパ市場へ製品を販売し、中国では昆山兼房高科技刀具有限公司が中国市場及び同社グループへの販売を担当しています。ベトナムでは、カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.とカネフサベトナム CO.,LTD.がそれぞれ生産と国内販売・再研磨サービスを行っています。
さらに、「その他」のセグメントでは、大口サービス㈱が損害保険代理店業務を、カネフサインディア Pvt.Ltd.、カネフサ ド ブラジル LTDA.、カネフサメキシコ S.A. DE C.V.がそれぞれインド、南米、メキシコで販売及び再研磨サービスを提供しています。
製品区分に関しては、平刃類、精密刃具類、丸鋸類、及び仕入商品等があり、これらは木工用平鉋刃、ジョインター、溝突・面取カッター、チップソーなど多岐にわたる製品を含んでいます。これらの製品は、同社及びPT.カネフサインドネシア、昆山兼房高科技刀具有限公司、カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.によって生産され、同社グループ各社によって世界各地へ販売されています。
経営方針
兼房株式会社は、工業用機械刃物及びその関連製品の製造と販売を行う企業であり、その成長戦略は、新たな中期経営計画に基づいて展開されています。同社は、お客様の視点に立ち、信頼される技術とサービスを提供すること、世界に通用する仕事に挑戦すること、そして共に働く仲間を尊重し、誇りを持てる会社を目指すことを基本方針としています。これらの方針の下、同社は「スピード経営体質への脱皮」と「ものづくりを支えるエッセンシャルカンパニーとしての自覚と責任と挑戦」を中期ビジョンとして掲げています。
具体的な成長戦略として、同社はグローバル市場におけるプレゼンスの強化、ものづくり力とデジタルトランスフォーメーション(DX)の強化、そして経営基盤の強化を重点戦略として挙げています。グローバル市場では、製品の独自性追求と高付加価値提供、マンパワーの強化を目指します。ものづくり力とDXでは、生産子会社の能力増強、生産設備の省人化・無人化、新技術・新製品の開発、全社システムの再構築などに取り組みます。経営基盤の強化においては、人財育成制度の再構築、組織変革、SDGsとカーボンニュートラル達成を目指す若手人財の育成に注力します。
これらの戦略を通じて、同社は持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指し、10%以上の連結売上高営業利益率の継続的な実現を目標としています。経済環境の変化に柔軟に対応しながら、新たなビジネスモデルの創造とビジネスプロセスの変革を推進し、世界のものづくりに貢献することを目指しています。