事業内容
イワブチ株式会社とそのグループ企業は、イワブチを中心に連結子会社6社と持分法適用関連会社1社から構成されています。イワブチグループは、電力、通信、信号、放送、鉄道用の各種電気架線金物及びコンクリートポール用品等の製造販売を主な事業としています。2022年10月3日には、富田鉄工株式会社を子会社化し、連結の範囲に含めています。
イワブチグループの事業区分は単一セグメントであり、需要分野別に事業内容が記載されています。具体的には、交通信号・標識・学校体育施設関連の事業では、警察庁の要請に応じた交通信号・道路標識の装柱用品や学校体育施設関連の防球ネット支持金具等を手がけています。
また、CATV・防災無線関連では、CATV用ケーブル敷設用の装柱用品や各地方自治体の防災行政無線施設用の装柱用品等を提供しています。情報通信関連では、NTT等の情報通信企業のニーズに応じた通信線路用の装柱用品等を製造・販売しています。
配電線路関連では、各電力会社のニーズに応じた配電線路用の装柱用品及びコンクリートポール用品等を取り扱っており、その他の事業としては、工場内の配電線路用及び鉄道用装柱用品等も手がけています。これらの製品は、イワブチ及びグループ企業によって製造・販売されています。
経営方針
イワブチ株式会社は、電力、通信、信号、放送、鉄道関連の架線金物を主に製造販売する企業であり、昭和25年の設立以来、経済的かつ信頼度の高い製品を供給し、幅広いインフラ構築に貢献してきました。同社は、カーボンニュートラルの実現、国土強靭化、スマートシティの実現など、次世代に向けた取り組みに貢献することを目指しています。これを実現するために、更なる開発及び生産技術の向上、グループ会社とのシナジー発揮、新分野・新需要への研究進展、そしてESG経営戦略の推進に取り組んでいます。
中長期的な経営戦略として、「VISION2030~新たな価値づくりへの挑戦」を掲げ、2020年に10年後の姿を描きました。成長戦略の柱は、「新たなものづくり」と「新たな価値づくり」であり、既存事業の深堀りとともに、新たなサービス事業の展開を目指しています。2021年度から2025年度までの中期経営計画「Phase1」では、開発の加速、新たなセグメントの確立、業務改善・プロセス改革とデジタル戦略の推進に注力しています。
イワブチグループは、研究者を顧客企業に派遣し共同研究を開始するなど、事業パートナーとしての新たな連結子会社をグループに加え、気候変動への対応や脱炭素社会への移行を新たな成長機会と捉え、ESG経営戦略と成長戦略を統合する活動を行っています。これらの取り組みを通じて、社会的責任を果たしながら、一歩一歩着実に成長戦略を具現化し、さらなる成長を目指しています。