事業内容
マルゼンは、業務用厨房機器の製造、仕入れ、販売を主軸に展開する企業であり、その事業は主に三つのセグメントに分かれています。第一のセグメントは、業務用厨房機器の製造販売業で、マルゼン自身が仕入れと販売を担い、マルゼン工業株式会社が製造を行っています。このセグメントは、台湾丸善股份有限公司とMaruzen(Thailand)Co.,Ltd.を通じて、台湾とタイでの販売も行っています。
第二のセグメントは、大型製パン機械の製造販売業で、株式会社フジサワ・マルゼンが大規模施設向けの製パンや製菓ラインの工場設備や機器の製造、販売を手掛けています。このセグメントは、製パン業界のニーズに応えるための専門性の高い事業です。
最後のセグメントはビル賃貸業で、マルゼン自身がビルの賃貸を行っています。この事業は、不動産を活用した収益の一環として位置づけられています。
これらの事業セグメントを通じて、マルゼンは多角的なビジネスモデルを構築し、業務用厨房機器から不動産まで、幅広い分野で事業を展開しています。また、製品ラインナップには、熱機器、作業機器、部品、冷機器、調理サービス機器などが含まれており、顧客の多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
マルゼンは、業務用厨房機器の総合メーカーとして、顧客第一主義を企業理念に掲げ、適正な価格で高品質な製品とサービスを提供することを使命としています。同社は、株主の信頼と期待に応える魅力ある企業を目指し、お客様の信頼に応え、地域社会に貢献し、社員の能力を最大限に引き出す企業風土の創造に努めています。
中期経営計画では、業界トップを目指し、売上高700億円の達成を目標に掲げています。この目標達成のため、技術開発力の強化、マルゼンブランドの認知度向上、幅広い販売マーケットへのアプローチ、アフターサービスの強化、生産体制の充実など、多角的な戦略を推進しています。特に、SDGsの達成に寄与する製品開発や、省エネ・省資源を意識した製品の提供にも力を入れています。
また、外食・中食市場の回復傾向を背景に、原材料価格の高騰や人件費の上昇などの課題に対処しながら、業務効率化や生産性の向上を図り、コスト削減を推進しています。同社は、自社オリジナル製品のラインアップ拡充や、総合的なサービス体制の充実を通じて、収益力の向上を目指しています。
競争が激化する業務用厨房機器業界において、マルゼンは、価格競争力を軸に、迅速な販売体制の構築や営業提案により、同業他社との優位性を保つ戦略を展開しています。これらの取り組みを通じて、マルゼンは業界内でのシェアアップと適正利益率の維持を目指しています。