日東精工【5957】 プライム(内国株式)

工業用ファスナーや工具類、産業用機械、計測制御機器、医療機器の製造販売を手がける多角的事業展開。

日東精工【5957】 プライム(内国株式)

工業用ファスナーや工具類、産業用機械、計測制御機器、医療機器の製造販売を手がける多角的事業展開。

事業内容

日東精工は、工業用ファスナー、産業用機械、計測制御機器、医療機器の4つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、国内外での製造および販売を通じて、多様な市場ニーズに応えています。

ファスナー事業では、精密ねじ部品や特殊冷間圧造部品の製造・販売を行っています。設計から包装まで一貫して手がけ、国内外の市場に供給しています。国内外に多くの関連会社があり、工業用ファスナーや関連工具の製造・販売を行っています。

産機事業は、自動ねじ締め機や自動リベットかしめ機、搬送コンベア、各種ロボットの製造・販売を行っています。これにより、組立工場の自動化や高効率化を支援しています。国内外での販売体制を整え、グローバルに展開しています。

制御事業では、流量計や画像センサを用いた検査装置、地盤調査用機器、マイクロバブル洗浄装置などを製造・販売しています。国内外での技術サービスやアプリケーション開発も行い、精密加工技術を活かした製品を提供しています。

メディカル事業は、医療用ねじの技術を活かし、医療用照明機器の製造・販売を行っています。この分野でも、日東精工の技術力が活かされています。

経営方針

日東精工は、長期経営ビジョンとして「締結・組立・計測検査における真のグローバルメーカー」を掲げています。このビジョンのもと、工業用ファスナーや自動組立機械、計測制御機器などの技術を融合し、ファスニング・ソリューションを提供しています。コンプライアンスや環境保護を重視し、持続可能な成長を目指しています。

同社は、2019年に「世界中で認められ、求められるモノづくりソリューショングループ」を目指す10年ビジョンを策定しました。2023年度からは「Mission G-second」と題した3ヶ年の中期経営計画を開始し、事業の成長と安定基盤の確立を目指しています。この計画では、事業拡大やグループシナジーの向上を図る4つの成長戦略を推進しています。

2025年までに売上高60,000百万円、営業利益5,160百万円、ROIC 8%以上、ROE 9%以上を目標としています。これにより、持続可能な成長を実現し、ステークホルダーに対する価値向上を図ります。特に、事業拡大戦略では、インド市場での事業拡大や自動車関連製品の開発に注力しています。

環境戦略としては、CO₂排出量削減を推進し、2050年のカーボンニュートラル達成を目指しています。太陽光発電や省エネルギー化を進め、溶剤リサイクル装置の共同研究を開始しました。これにより、新たな収益源を確保し、環境負荷を軽減する技術を開発しています。

人財戦略では、働きやすい職場環境の整備に注力しています。労働生産性やエンゲージメントスコアの向上を目指し、業務フローの見直しやITシステムの導入を進めています。従業員の意見を尊重し、キャリア開発の機会を提供することで、企業全体の競争力を高めています。

財務戦略では、ROICを指標に掲げ、資本コスト経営を徹底しています。資本配分の見直しや新規事業の収益性向上を図り、資本の最適化を進めています。高付加価値の製品やサービスの提供を強化し、収益性の高い事業ポートフォリオを構築しています。