事業内容
ノーリツは、温水空調機器や厨房機器の製造・販売を主な事業としています。この事業は、ノーリツ本社を中心に、国内外の子会社や関連会社と連携して行われています。ノーリツグループは、2024年12月31日現在で35社から構成されています。
国内では、ノーリツを中心に、大成工業、信和工業、ハーマン、多田スミス、アールビーなどの子会社が製品や部品の製造を担当しています。また、能率電子科技(香港)有限公司や東莞大新能率電子有限公司が部品の調達と製造を行っています。
ノーリツの製品は、全国各地の支店営業所から代理店を通じて販売されています。さらに、ハーマンやノーリツリビングクリエイトなどの子会社が販売やアフターサービスを提供しています。その他、エスコアハーツなどの子会社がシェアードサービスや温水機器の部品製造を行っています。
海外事業では、中国で能率(上海)住宅設備有限公司が製造し、能率(中国)投資有限公司が販売を担当しています。北米では、NORITZ AMERICA CORPORATIONなどの子会社が販売を行い、オーストラリアではDux Manufacturing Limitedが製造・販売を行っています。香港では能率香港有限公司が販売を担当しています。
ノーリツは、報告セグメントの区分を変更しており、詳細は連結財務諸表の注記事項に記載されています。これにより、事業の透明性と効率性を高めることを目指しています。
経営方針
ノーリツは、「新しい幸せを、わかすこと。」をグループミッションに掲げ、持続的な成長を目指しています。中期経営計画『Vプラン26』では、2026年までに売上高2,100億円、営業利益45億円、ROE6%超を目標としています。この計画は、事業ポートフォリオの変革、戦略投資の拡大、サステナビリティ経営の推進を重点戦略としています。
国内事業では、住宅向け温水機器の需要回復を図りつつ、ハイブリッド給湯システムやエコジョーズの拡販を強化しています。また、厨房分野ではビルトインコンロやレンジフードの販売拡大を目指し、非住宅分野では用途特化型商品で市場を開拓しています。これにより、低炭素社会の実現に貢献しています。
海外事業では、中国市場への依存を軽減し、新市場の開拓を進めています。北米では、子会社間の連携を強化し、カーボンニュートラルへの貢献を目指しています。オーストラリアでは、設備投資による原価改善とヒートポンプ給湯機の新製品開発を進め、安定収益を確保しています。
ノーリツは、戦略投資として3年間で325億円を計画し、成長事業や戦略課題に235億円を投入します。株主還元策の強化や資本コストの意識を高め、持続的な成長を目指しています。サステナビリティ経営では、環境・社会・経済の持続可能性に配慮し、事業の持続的向上を図っています。