Green Earth Institute【9212】 グロース(内国株式)

コリネ型細菌を活用した発酵技術を核とし、石油由来化学品をバイオマス由来化学品に転換する技術開発、バイオリファイナリー分野での研究開発と製品販売を行う。

Green Earth Institute【9212】 グロース(内国株式)

コリネ型細菌を活用した発酵技術を核とし、石油由来化学品をバイオマス由来化学品に転換する技術開発、バイオリファイナリー分野での研究開発と製品販売を行う。

事業内容

Green Earth Instituteは、コリネ型細菌を活用した高効率な発酵技術(バイオプロセス)をコア技術とする技術開発型ベンチャーです。同社は、石油を原料として生産されている化学品を、農業残渣や食品残渣などのバイオマス由来のものに転換することで、持続可能な社会の実現を目指しています。また、バイオエコノミーとサーキュラーエコノミーの両方を実現することを目標としています。

同社は、生産設備を保有せず、研究開発事業とライセンス・製品販売事業の2つのビジネスモデルを軸に事業を展開しています。新技術の商用化には、技術開発の対象選定(Stage0)、技術的及び市場的な可能性の実証(Stage1)、最適な菌体及び生産プロセスの開発(Stage2)、パイロットテストの実施と商用化(Stage3)の4つの段階があります。Stage2では主に研究開発収入を、Stage3ではライセンス一時金、ロイヤリティ収入、または製品販売収入を収益として計上しています。

同社の技術は、増殖非依存型バイオプロセス、微生物の改良、CFD(数値流体力学)を使った効率的なスケールアップ、リサイクルプロセスの4つの特徴を持ちます。これらの技術を組み合わせることで、高効率なバイオプロセスを実現しています。

事業系統図によると、同社はOEM(委託生産)や自社での製品販売を通じて、バイオリファイナリー事業を展開しています。また、用語解説では、アミノ酸、カーボンニュートラル、キシロース、グラム陽性菌、グルコース、酵素、コリネ型細菌(Corynebacterium glutamicum)、サーキュラーエコノミー、生分解性など、同社の事業に関連する重要な用語が説明されています。

経営方針

Green Earth Instituteは、グリーンテクノロジーを核とした成長戦略を推進しています。同社は、「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」という経営理念のもと、研究開発事業とライセンス・製品販売事業を二つの主軸に据えています。特に、バイオリファイナリー分野での創造的な技術力と提案力を駆使し、業界を牽引することを目指しています。

成長戦略の一環として、同社は3つの収益化手法を採用しています。これには、ライセンス、自社販売、テクノロジーパッケージが含まれ、特に市場規模が大きく、継続的な収入が見込める案件に焦点を当てて事業展開を進めています。また、バイオリファイナリー分野におけるプラットフォームの構築にも力を入れており、国内外のプロジェクトを通じて、バイオリファイナリー関連の企業が必要とするサービスの提供や、バイオ燃料などの社会インフラとなる製品の国内生産を可能にする技術の開発に取り組んでいます。

さらに、同社はSDGsへの取り組みを重視しており、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。これは、バイオリファイナリー技術を用いて非可食バイオマスを原料とするバイオ化学品の生産により、環境負荷の低減を図ることで実現されます。

経営上の目標達成のため、同社は売上高の増加を主要な経営指標として設定しており、パイプラインの拡大を通じた販売実績の増加を目指しています。これにより、新たな市場を開拓し、バイオリファイナリー分野における先駆者としての地位を確立しようとしています。