事業内容
同社は、コリネ型細菌を活用した発酵技術を基盤とする技術開発型ベンチャー企業です。石油を原料とする化学品を、農業残渣や食品残渣などのバイオマス由来のものに転換することを目指しています。この技術により、石油を使わずに化学品を生産する「バイオエコノミー」と、資源の循環を促進する「サーキュラーエコノミー」の実現を目指しています。
同社は生産設備を持たず、研究開発事業とライセンス・製品販売事業の2つのビジネスモデルを展開しています。技術開発は4つの段階に分かれ、Stage0で技術開発の対象を選定し、Stage1で技術的および市場的な可能性を実証します。Stage2では、企業と協力して最適な菌体と生産プロセスを開発し、Stage3で商用化された技術をライセンス供与または自社販売します。
同社の技術は、増殖非依存型バイオプロセス、微生物の改良、CFDを使った効率的なスケールアップ、リサイクルプロセスの4つの特徴を持ちます。これにより、従来の発酵法と比較して高い生産性を実現し、非可食バイオマスを有効に利用することが可能です。また、CFDを活用したシミュレーションにより、短期間でのスケールアップが可能となっています。
同社の事業は、研究開発から商用化までの流れに沿って進められ、パイプラインと称される案件ごとに進行します。Stage2が研究開発事業、Stage3がライセンス・製品販売事業に該当し、これらを総じてバイオリファイナリー事業としています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
経営方針
undefinedは、持続可能な社会の実現を目指し、バイオリファイナリー分野での成長戦略を推進しています。同社は「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」を経営理念に掲げ、研究開発事業とライセンス・製品販売事業の2つのビジネスモデルを軸に、バイオリファイナリー技術の普及を目指しています。
成長戦略として、undefinedは3つの収益化手法を採用しています。これには、ライセンス、自社販売、テクノロジーパッケージの提供が含まれます。これらの手法を通じて、同社は市場規模の大きい案件に集中し、持続的な収入を確保することを目指しています。また、バイオリファイナリー分野におけるプラットフォームの構築にも注力し、国内外のプロジェクトを通じて技術開発を進めています。
undefinedは、バイオリファイナリー事業のプラットフォーム形成に貢献するため、スケールアップやサンプル生産などのサービスを提供し、バイオ燃料やグリーン化学品の国内生産を可能にする技術の開発を進めています。さらに、二酸化炭素を原料とする新しい基盤技術の開発にも取り組んでいます。
中期経営計画では、開発から商用化までのビジネスモデルの確立と実績作りを重視しています。国内外の企業との研究開発を推進し、バイオ燃料やバイオ樹脂の商用化を目指しています。また、商用化済製品の収益拡大を図り、ライセンシー企業の売上高拡大を通じたロイヤリティ収益の増加を目指しています。これらの取り組みにより、undefinedは持続可能な社会の実現に貢献しつつ、成長を続けることを目指しています。