サスメド【4263】 グロース(内国株式)

持続可能な医療サービス提供を目指し、不眠障害治療用アプリ開発を含む「DTxプロダクト事業」と、臨床試験システムや機械学習自動分析システム提供の「DTxプラットフォーム事業」を展開。

サスメド【4263】 グロース(内国株式)

持続可能な医療サービス提供を目指し、不眠障害治療用アプリ開発を含む「DTxプロダクト事業」と、臨床試験システムや機械学習自動分析システム提供の「DTxプラットフォーム事業」を展開。

事業内容

サスメドは、持続可能な医療サービスの提供を目指し、デジタル治療(DTx)の開発に注力している企業です。DTxは、医薬品や医療機器に次ぐ第三の治療法として注目され、スマートフォンアプリケーションなどソフトウェアによる治療手段を指します。サスメドは、この新しい治療法の開発を主軸に事業を展開しています。

同社の事業セグメントは二つあります。一つ目は「DTxプロダクト事業」で、具体的には不眠障害治療用アプリの開発が進行中であり、2023年2月には厚生労働省から医療機器製造販売承認を取得しています。二つ目は「DTxプラットフォーム事業」で、独自に構築した臨床試験システムや機械学習による自動分析システムを提供し、製薬企業や学術研究機関などに対して、創薬プロセスの効率化や医療データの利活用を支援しています。

また、サスメドは医療業界でのリアルワールドデータ(RWD)の活用にも注力しており、その分析・活用を目的とした「Awesome Intelligence」という分析基盤を開発し、クラウドサービスとして提供しています。このサービスは、医療分野で求められる判断理由の説明が可能なホワイトボックス型の機械学習をコアアルゴリズムとしており、医療関係者でも容易に分析が行えるように設計されています。

サスメドは、これらの事業を通じて、医療に対する国家歳出の増大という課題に対応し、新しい治療法の提案や創薬プロセスの効率化、医療データの活用による医薬産業のバリューチェーン全体の効率化を目指しています。

経営方針

サスメドは、医療業界のデジタル化を推進し、持続可能な医療サービスの実現を目指しています。同社は、デジタル治療(DTx)プロダクト事業とDTxプラットフォーム事業の二つのセグメントを中心に展開しており、特に不眠障害治療用アプリの開発や臨床試験システム、機械学習による自動分析システムの提供に力を入れています。これらの事業を通じて、医療データの有効活用や創薬プロセスの効率化を図り、医療業界の課題解決に貢献しています。

サスメドの成長戦略は、DTxシーズの探索と市場性の高い案件の選択・深耕に重点を置いています。同社は、業界内ネットワークや機械学習自動分析システムを活用し、医療機関や製薬企業からDTxシーズを発掘。選択された案件には十分なリソースを配分し、臨床試験の適切な取捨選択や販売権の導出を通じて早期収益化を目指しています。

また、汎用臨床試験システムでは、臨床試験の効率化を目指し、実地モニタリングの省略や被験者募集プロセスの効率化を進めています。機械学習自動分析システムでは、新機能の開発とUI/UXの改善を継続的に行い、顧客単価の向上を図っています。

サスメドは、これらの戦略を通じて、医療業界のデジタル化を促進し、医療従事者と患者の双方にメリットをもたらす持続可能な医療サービスの提供を目指しています。同社の取り組みは、医療に対する国家歳出の増大という社会的課題に対応し、新しい治療法の提案や医療データの活用による医薬産業の効率化に貢献することを目標としています。