長栄【2993】 スタンダード(内国株式)

不動産管理事業と不動産賃貸事業を展開し、入居者管理、ビルメンテナンス、売買仲介、リフォーム工事などを提供。

長栄【2993】 スタンダード(内国株式)

不動産管理事業と不動産賃貸事業を展開し、入居者管理、ビルメンテナンス、売買仲介、リフォーム工事などを提供。

事業内容

長栄株式会社とその子会社3社は、不動産管理事業と不動産賃貸事業を主軸に展開しています。同社は京都府、滋賀県、大阪府、兵庫県、愛知県、東京都、神奈川県、千葉県、福岡県で事業を行っており、管理戸数は26,004戸、管理棟数は1,307棟に上ります。

不動産管理事業では、オーナー様の賃貸経営をサポートするため、入居者管理、ビルメンテナンス、売買仲介、賃貸仲介(リーシング)、リフォーム工事などのサービスを提供しています。特に、入居者満足度を高めるための様々な施策を行い、入居率の最大化を目指しています。管理センターは京都府に19ヶ所、その他の地域にも複数設置されており、24時間365日のサポート体制を整えています。

不動産賃貸事業では、アセットマネジメント本部が主に担当し、自社物件及びサブリース物件の賃貸を行っています。収益性の高い物件の取得と、入居率の改善や家賃の維持を目指したリフォーム工事に積極的に取り組んでいます。

また、不動産管理事業と不動産賃貸事業は相互に関連し合っており、自社物件の管理は不動産管理事業の原価低減に貢献し、新規進出エリアでの管理戸数の確保やオーナー様向けサービスのテスト場としても機能しています。これにより、両事業の相乗効果を活かした事業展開が行われています。

店舗数は、管理センター24ヶ所、賃貸仲介センター3ヶ所、マンスリーマンションの受付センター2ヶ所を有しており、子会社のアリーズ一般社団法人は、長栄が保有する不動産物件の管理処分を行っています。

経営方針

長栄株式会社は、不動産管理事業と不動産賃貸事業を軸に、堅実な経営基盤の維持と営業基盤の拡大を目指しています。同社は、管理物件の入居者満足度向上を通じてオーナーの経営安定化を図り、これを新たな管理受託の獲得に繋げる戦略を推進しています。また、新規優良物件への投資を継続的に行い、事業の発展と経営効率の改善、財務体質の強化に努めています。

経営環境の変化に対応するため、長栄は管理戸数及び自社物件戸数の増加に注力しています。既存エリアでは入居者満足度を高めることで入居率を維持し、新規進出エリアでは自社物件の取得と管理物件の獲得を目指しています。これにより、管理物件戸数及び自社物件戸数の増加を加速させる方針です。

財務健全性の確保も重要な課題であり、同社は流動負債を上回る現金及び預金の保有、長期借入金の返済完了した土地及び建物の保有、不動産の時価が簿価を上回ることなどを理由に、財務健全性が高いと自評しています。金利の動向に注視し、金利リスクをヘッジする方法を検討することで、財務健全性のさらなる確保を目指しています。

さらに、サステナビリティへの取り組みも重視しており、事業活動を通じて環境・社会・ガバナンスの観点から持続可能な企業価値の向上と成長を目指しています。これらの戦略は、長栄が直面する経営環境の変化に対応し、持続的な成長を達成するためのものです。