事業内容
ジェイ・イー・ティは、半導体製造の前工程で使用される半導体洗浄装置の開発、設計、製造、販売を主な事業としています。この会社は、半導体洗浄装置の分野で高い技術力を持ち、特にバッチ式洗浄装置において顧客の要求に応じたカスタマイズが可能です。
ジェイ・イー・ティの製品には、バッチ式洗浄装置のBW3700、BW3000、BW2000があります。これらの装置は、ウエハを効率的に洗浄するための高い生産性とカスタマイズ性を備えています。また、枚葉式洗浄装置のHTS-300は、ウエハを1枚ずつ精密に制御して洗浄することが可能です。
同社は、韓国、中国、台湾の半導体メーカーに製品を販売しており、2024年からは日本と米国でも営業活動を開始しています。また、装置の改造や部品販売、保守サービスなどのフィールドサービスも提供しています。
ジェイ・イー・ティは、半導体事業の他に、農産物の生産・販売を行うアグリ事業も展開しています。この事業は、株式会社ジェイ・イー・ティ・アグリが担当し、独立した法人として運営されています。農産物は国内顧客にのみ販売されています。
経営方針
ジェイ・イー・ティは、急速に進化する技術分野において「さらなる新技術への挑戦」と「より役立つ製品づくり」を軸に成長を続けています。同社は、顧客第一主義を掲げ、強い会社づくりと社会貢献を目指しています。特に、半導体洗浄装置の製造・販売において、競合他社と差別化された技術と信頼を武器に事業を拡大しています。
同社の中期経営計画「Innovation 2027」では、売上高275億円、営業利益30億円を目標に掲げています。2025年と2026年は新製品の開発と新組織の基盤固めを行い、韓国、中国、台湾市場での新製品「BW3500」の拡販を進めます。また、日本と北米市場での迅速な事業展開を計画し、次世代の戦略商品として新型枚葉式洗浄装置の開発に注力します。
ジェイ・イー・ティは、コスト改善戦略として、製造の外部委託を進め、効率的な生産体制を構築しています。標準仕様の装置は外部でのOEM製作に切り替え、カスタマイズ度の高い装置は自社で生産することで、短納期対応とコスト削減を図っています。また、顧客に最適な仕様を提案し、大幅なコストダウンを実現するための新たな部門も立ち上げています。
同社は、半導体関連事業以外にもアグリ事業を展開し、安定した経営基盤の構築を目指しています。アグリ事業では、オスミック農産物生産事業を採用し、2023年度には年間約22トンの生産・出荷を達成しました。今後も生産技術の向上や品質向上を目指し、事業の収益力と競争力を高めていく方針です。