かっこ【4166】 グロース(内国株式)

データサイエンス技術を活用し、EC分野での不正検知サービス「O-PLUX」や不正アクセス検知サービス「O-MOTION」、BNPL事業者向けの決済コンサルティングサービス、マーケティング支援を行うデータサイエンスサービスを提供する企業。

かっこ【4166】 グロース(内国株式)

データサイエンス技術を活用し、EC分野での不正検知サービス「O-PLUX」や不正アクセス検知サービス「O-MOTION」、BNPL事業者向けの決済コンサルティングサービス、マーケティング支援を行うデータサイエンスサービスを提供する企業。

事業内容

この会社は、データサイエンスの技術とノウハウを活用し、企業の課題解決を支援する「SaaS型アルゴリズム提供事業」を展開しています。特に、EC分野での不正対策として、代金未払いの可能性がある注文をリアルタイムで検知する「O-PLUX(オープラックス)」という不正検知サービスを提供しています。

「O-PLUX」は、AIや統計学を駆使して独自の検知モデルを構築し、ECサイトでの不正注文を高精度で検知します。これにより、クレジットカードの不正利用や代金引換注文での受取拒否など、様々な不正行為に対する対策を提供しています。このサービスは、日本国内のECサイトでの導入件数でトップの実績を持っています。

また、同社は「O-MOTION」という不正アクセス検知サービスも展開しています。これは、会員サイトなどでの不正アクセスをリアルタイムで検知するもので、金融機関やチケットサイトなどで利用されています。これにより、不正送金やチケットの不正転売を防止することが可能です。

さらに、BNPL(後払い)事業者向けに「決済コンサルティングサービス」を提供しています。このサービスでは、BNPLの審査エンジンとして「O-PLUX」を活用し、システム提供やコンサルティングを行っています。これにより、BNPL事業者は高精度な審査を実現し、回収リスクを軽減することができます。

同社は、EC分野以外にも小売・流通業や製造業など様々な分野で「データサイエンスサービス」を展開しています。企業が保有するビッグデータを分析し、マーケティングや生産効率向上に役立つアルゴリズムを開発・提供しています。これにより、企業の業務改善を支援しています。

同社のビジネスモデルは、定額課金の月額料金と審査件数に応じた従量課金からなるストック収益と、初期導入料金などのスポット収益で構成されています。ストック収益の割合は売上全体の64.1%を占めており、継続的な成長を目指しています。

特集記事

経営方針

この会社は、「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチに」というビジョンを掲げています。AIや統計学、数理最適化を駆使し、企業の課題解決を支援するアルゴリズムやソフトウェアを開発・提供しています。特に、EC分野での不正検知サービスを中核に据え、持続的な成長を目指しています。

同社は、EC市場の成長に伴い、不正利用対策の強化を進めています。「O-PLUX」や「O-MOTION」といった不正検知サービスを拡充し、シームレスな不正対策を提供することで市場浸透を図ります。また、新機能の開発や決済代行市場への展開を通じて、さらなる付加価値の向上を目指しています。

マーケティング戦略では、プロダクト単位から市場ドメイン単位への転換を進めています。これにより、ECや金融市場における不正対策ソリューションの提供を強化し、顧客獲得を加速させます。特に、潜在顧客層へのアプローチを強化し、新規市場への浸透を図っています。

「O-MOTION」の新機能開発も進めており、モバイルアプリ対応や追加認証機能の強化を図っています。これにより、EC・金融業界での導入を促進し、市場競争力を高めています。また、ECパッケージとの連携を強化し、普及拡大を目指しています。

さらに、業務提携やM&Aを活用し、新規事業領域の構築を推進しています。サイバーセキュリティやSaaS型サービスを中心に事業ポートフォリオを拡充し、収益基盤の多角化を図っています。これにより、非連続的な成長を目指しています。

同社は、優秀な人材の確保と社員の能力向上にも注力しています。中途採用や新卒採用を積極的に行い、組織の活性化を図っています。また、内部管理体制の強化を通じて、業務の標準化・効率化を進め、企業価値の最大化を目指しています。