事業内容
ビートレンドは、消費者向けビジネスを展開する企業に対して、CRMソフトウェアプラットフォーム「betrend」を提供しています。このプラットフォームは、顧客管理ツールとして多様な情報送受信手段や情報分析手段を備え、SaaS型で継続的に提供されます。また、顧客ニーズに合わせた周辺サービスも提供しています。
ビートレンドのCRMサービスは、「メールマーケティングサービス」と「スマートCRMサービス」の2つに大別されます。メールマーケティングサービスは、メール配信に特化した機能を提供し、スマートCRMサービスは顧客管理ツールを含むより包括的なサービスです。これらは直販または代理店販売で提供され、リカーリングレベニューを稼得するストック型ビジネスモデルを採用しています。
ビートレンドは、サービス導入時の初期設定や既存システムとの連携、カスタマイズ開発などのカスタマイズサービスも提供しています。これらはワンショットレベニューを稼得するもので、顧客企業のニーズに応じたシステム開発や初期費用、SMS配信サービスなどが含まれます。
その他のサービスとして、印刷・納品サービスや決済紹介手数料があります。印刷・納品サービスでは、スマートCRM内の会員データを活用したDM配信機能を提供し、決済紹介手数料では、プリペイド機能付きの会員カードや決済機能を利用する企業を決済会社に紹介することで手数料を得ています。
ビートレンドは、単一セグメントである「betrend事業」を展開していますが、サービスの種類別にCRMサービス、カスタマイズサービス、その他サービスに区分しています。これにより、顧客企業の多様なニーズに応えることが可能です。
特集記事
経営方針
ビートレンドは、顧客価値を創造するプラットフォームを提供し続けることを経営理念とし、SaaS型のサービスを通じて多くの企業に共通のサービスを提供しています。特に、日本市場特有のきめ細かい顧客管理を可能にするソフトウェアを自社で企画・開発し、モバイル環境を中心に事業を推進しています。
同社の成長戦略は、スマートCRMサービスを中心に展開されており、小売・飲食業界に重点を置いています。中期的には、国内での販路拡大を目指し、戦略的パートナーとの提携を強化しています。また、顧客データベース管理機能を中心に、付加価値を提供するソフトウェアの開発を継続しています。
ビートレンドは、2024年から2026年の中期経営計画において、ARR16.1億円、ARR成長率40%超を目指しています。具体的なアクションプランとして、パートナー協業の強化やノーコードツールの活用、海外展開の準備などを進めています。また、内部管理体制の強化やシステム信頼性の向上にも注力しています。
同社は、クラウド型CRM市場の成長を背景に、サービスの販売強化や顧客基盤の拡大を図っています。特に、流通業や飲食業界のPOSベンダーとの関係強化を進め、ノーコードツールを活用した生産性の向上を目指しています。さらに、海外市場への進出も視野に入れ、グローバルビジネス対応の準備を進めています。
ビートレンドは、技術革新への対応や競合の激化に対しても、BtoBtoC向けCRM領域での競争力を活かし、差別化を図っています。技術変化に対応したサービス提供や他事業者との連携を通じて、持続的な成長を目指しています。