STIフードホールディングス【2932】 スタンダード(内国株式)

水産原料の調達から製造・販売まで一貫して行う、コンビニ向け水産惣菜、缶詰・レトルト製品等の食品製造販売。

STIフードホールディングス【2932】 スタンダード(内国株式)

水産原料の調達から製造・販売まで一貫して行う、コンビニ向け水産惣菜、缶詰・レトルト製品等の食品製造販売。

事業内容

STIフードホールディングスとそのグループ企業は、水産原料の調達から製造・販売までを一貫して行う食品メーカーです。同社グループは、市場が拡大傾向にある中食ビジネスを中心に、海外及び国内で調達した水産原材料を用いた消費者向けの最終商品を製造し、コンビニエンスストアをはじめとする小売チェーン店へ販売しています。特に、持続可能性と美味しさを追求し、特許技術を含む独自の製造技術を用いています。

同社グループの事業内容は、主にコンビニエンスストア向けの水産惣菜(焼き魚、煮魚など)の製造・販売、および水産原材料を使った缶詰・レトルト製品の製造・販売に分かれています。これらの製品は、STIフード、STIデリカ、STIエナック、STIサンヨー、STIミヤギ、STI AMERICA Inc.、STI CHILE S.A.などのグループ企業によって製造されています。

また、同社グループは、コンビニエンスストア向けおにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材の製造・販売も行っており、サーモンフレークやイクラ、タラコ、辛子明太子などの製品を提供しています。これらの食材は、特許を取得した製法技術により、家庭での焼き立ての味や食感を再現しており、消費者から好評を得ています。

同社グループは、品質管理とトレーサビリティの確保にも力を入れており、MSC-CoC認証やASC-CoC認証を取得した原材料の使用を優先しています。また、製品の品質確保のために、印字カメラによる印字検査、X線検査、金属検出機、ウエイトチェッカーによる秤量検査、そして目視確認を行っています。これにより、安全・安心な食品製造・販売を確実に担保し、社会的責任を果たしています。

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経営方針

STIフードホールディングスは、持続可能な原材料の調達と製造に注力し、特許技術を含む新技術による製品開発を推進しています。同社グループは、社員の幸せと社会の豊かな未来を目指し、国内外の食料資源を大切にしながら、価値ある食文化の創造に責任を持って取り組んでいます。その経営方針は、変革創造、自主自立、誠心誠意、一致団結の4つの行動指針に基づいています。

経営戦略として、同社グループは食の安全・安心、天然水産資源の維持、安全な養殖水産資源の獲得といった社会課題に対応しつつ、持続可能なバリューチェーンの創造を目指しています。これには、持続可能な原材料及び製造への取り組み、フードロス削減、環境に配慮した設備導入、3温度帯におけるバーティカルインテグレーションの深耕、新商品開発、中食市場への取り組み、高齢者向け惣菜開発、知的財産権の取得、M&Aの推進などが含まれます。

また、同社グループは、新規商品の開発、生産体制の増強、販路の拡大に注力しています。これには、水産素材による惣菜の開発、フードロス削減への新技術による取り組み、健康志向に応える商品開発、新工場の建設と既存工場の生産ライン拡充、国内外の新市場開拓などが含まれます。人材の確保・育成、安全・安心を追求した品質管理、内部管理体制の強化も重要な取り組みとして位置づけられています。

これらの戦略を通じて、STIフードホールディングスは、社会の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。