SANEI【6230】 スタンダード(内国株式)

給水栓や給排水金具、継手、配管部材の製造・販売を行い、デザイン性の高い水栓シリーズ「SUTTO」「YORI SUTTO」「EDDIES」等を提供。

SANEI【6230】 スタンダード(内国株式)

給水栓や給排水金具、継手、配管部材の製造・販売を行い、デザイン性の高い水栓シリーズ「SUTTO」「YORI SUTTO」「EDDIES」等を提供。

事業内容

SANEIグループは、SANEIとその関連会社である株式会社アクアエンジニアリング、大連三栄水栓有限公司、株式会社水生活製作所、美山鋳造株式会社の5社で構成されています。このグループは、給水栓、給排水金具、継手、配管部材の製造および販売を主な事業内容としています。

SANEIグループの製品は、プロダクトデザイナーや建築・空間デザイナーとの協力により、従来とは異なる水栓を提案しています。これにより、インテリアの一部として空間のコンセプトに調和するデザインの水栓を提供しています。また、住宅だけでなく、ホテルのスイートルームやペントハウス、事務所ビル、アミューズメント施設、病院・介護施設、駅舎など、非住宅分野においても製品を提供しています。さらに、エレクトロニクスとの融合を目指し、タッチパネル式水栓や音声認識による操作システムなど、革新的な製品を開発しています。

製品ブランドには、「SUTTO」や「YORI SUTTO」、「cye(サイ)」、「MONOTON」などがあり、それぞれ独自のコンセプトを持っています。例えば、「SUTTO」シリーズは、日常にさりげなく融け込むデザインをコンセプトにしており、「YORI SUTTO」は「SUTTO」をスリムなデザインにしたものです。また、「cye(サイ)」は、インダストリアルな要素をシンプルな機能とデザインに再編集したレトロでモダンな水栓シリーズです。

販売チャネルとしては、管工機材ルート、リテールルート、メーカールート、海外ルートの4つに分けており、全国に支社・支店・営業所・出張所を設置し、営業拠点展開を行っています。また、生産拠点としては、岐阜県各務原市に主力工場を持ち、中国大連市にも生産工場を設置しています。

SANEIグループは、革新的な製品開発と幅広い販売チャネルを通じて、新たなライフスタイルの提案を行っています。

特集記事

経営方針

SANEIは、水まわり製品の専業メーカーとして、中長期的な成長戦略を推進しています。同社は、人類にとって不可欠な水を中心に、生活の質を高める製品とサービスを提供することを企業理念として掲げています。具体的には、「人と水をつなぐ企業」として、社会的責任を果たしながら、地球の未来を見据えた企業活動を展開しています。また、質の高いモノづくりを通じて感動を提供し、さまざまな人とのつながりを大切にすることで、社会に貢献しています。

経営上の目標として、SANEIはグループ各社の収益性の向上とシナジーの追求を重視しています。これにより、適正な利益の確保と着実な成長を目指し、株主価値の最大化に努めています。売上高、経常利益率、ROEを重要な指標としており、安定配当が可能な収益の確保により企業価値の向上を図っています。

中長期的な経営戦略として、SANEIは非住宅市場への事業シェア拡大に注力しています。特に、ホテル、オフィス、公共設備向けの水栓金具の販売を強化し、高級感のある洗面所の提案などを積極的に行っています。また、水栓金具の販売形態を、単体販売から水道インフラ全体をカバーする形態へと進化させ、多様化する空間に調和する製品開発を行い、トータルでの提案を目指しています。

生産体制の強化も同社の重要な戦略の一つです。将来的な需要拡大に対応するため、岐阜工場の生産エリアを拡張し、自動化生産設備の導入や生産ラインの増設を行っています。これにより、高付加価値製品の安定供給体制を確立し、CO2排出量の削減を含む環境対策も推進しています。

さらに、SANEIはデザイン性の追求、センサーやAIを活用した製品開発にも力を入れており、ブランドの品質向上と高みを目指しています。これらの戦略を通じて、SANEIは持続可能な成長と高収益体質の実現を目指しています。