事業内容
ADワークスグループは、主に「収益不動産販売事業」と「ストック型フィービジネス」の2つの事業セグメントを展開しています。国内では株式会社エー・ディー・ワークスや株式会社エー・ディー・パートナーズなどが、米国ではA.D.Works USA, Inc.を中心に複数の子会社が事業を担っています。
収益不動産販売事業では、1棟収益不動産を仕入れ、法的精査や用途変更、テナントの入れ替え、大規模修繕などを行い、投資家や不動産オーナーに販売しています。また、最低出資金額500万円の不動産小口化商品も提供し、全国の投資家に販売しています。
ストック型フィービジネスでは、保有する収益不動産からの賃料収入を基盤に、プロパティ・マネジメントや資産運用コンサルティング、不動産鑑定評価などを行っています。プロパティ・マネジメントでは、入居者募集や賃貸借条件の交渉、建物管理などを手掛けています。
ADワークスグループは、国内外での事業展開を通じて、収益不動産のポートフォリオの拡大と安定化を図っています。国内では株式会社エー・ディー・ワークスが、米国ではADW-No.1 LLCなどが収益不動産販売事業を担っています。
経営方針
ADワークスグループは、2024年2月に発表した「第2次中期経営計画」に基づき、成長戦略を推進しています。この計画では、EPS(1株当たり当期純利益)を毎期10%以上向上させることを目指し、株主や投資家の期待に応えることを重視しています。また、自己資本利益率の維持やノンアセット事業の拡大を通じて、財務の健全性と人材生産性の向上を図っています。
同社は「Corporate Agilityの獲得」を掲げ、耐久性、機動性、柔軟性の向上を目指しています。これにより、変化する市場環境に迅速に対応し、持続的な成長を実現することを目指しています。具体的には、自己資本利益率を30%程度に維持し、ノンアセット事業のシェアを中長期的に30%に拡大することを目指しています。
ADワークスグループは、収益不動産販売事業への依存度を低減し、事業基盤の多様化を図ることを課題としています。これに対し、資本コストの低減やROEの向上を目指し、2027年までにROEを13~14%以上に改善する計画を立てています。また、資金調達手段の多様化や人的資本投資の強化を通じて、事業の安定化と成長を図っています。
同社は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進を加速し、生産性の向上を図ることを重要視しています。DXを活用した新たな事業機会の創出を目指し、収益に寄与する取り組みを進めています。また、新たな事業の柱を構築するため、不動産小口化商品事業や海外事業の再興に注力し、ノンアセットビジネスの展開を視野に入れています。