事業内容
オハラは、光事業とエレクトロニクス事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、同社は多様な製品とサービスを提供しています。
光事業では、オハラは光学ガラス素材や光学機器用レンズ材など、光学製品用途向けの製品を製造・販売しています。このセグメントは、光学技術を活用した製品の開発に注力しており、精密な光学機器の製造に貢献しています。
エレクトロニクス事業では、オハラは半導体露光装置向けの高均質光学ガラスや極低膨張ガラスセラミックス、石英ガラスなどを製造・販売しています。これらの製品は、エレクトロニクス製品の高性能化に寄与しています。
オハラは、国内外に複数の子会社を持ち、グローバルな展開を行っています。台湾、マレーシア、中国、アメリカ、ドイツ、香港などに拠点を持ち、各地域での製品加工と販売を行っています。これにより、地域ごとのニーズに応じたサービスを提供しています。
経営方針
オハラは、長期的な成長を目指し「長期ビジョン2035」を掲げています。このビジョンの下、同社は個性的な新しい価値を創造し、企業価値の向上を図っています。特に、オプティクス技術への貢献や新ビジネスの創出、価値創造力の向上を重視しています。
同社は、2035年までにROEを8.0%以上にすることを目標とし、持続的な発展を目指しています。これを達成するために、既存事業の構造改革や新規事業の創出を進めています。また、社会課題や環境問題への取り組みも重要な柱としています。
中期経営計画では、2024年から2026年にかけて経営基盤の強化、新規事業の探索、既存事業の深化を進めています。売上高320億円以上、営業利益37億円以上、ROE6.5%以上を目指し、資本収益性の向上やESG経営に注力しています。
光事業では、デジタルカメラ市場の需要を背景に、光学機器向け製品の収益性を高めています。また、XR市場などの成長分野での新ビジネス創出を目指し、外部資源を活用した価値協創を進めています。
エレクトロニクス事業では、半導体露光装置向け製品の需要増加に対応し、生産設備の増強を進めています。また、リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC™」の拡販や低誘電ガラス市場への新規参入を通じて、成長を加速させています。