事業内容
日本電気硝子は、特殊ガラス製品およびガラス製造機械類の製造と販売を行う「ガラス事業」の単一セグメントを持っています。この事業は、電子・情報分野と機能材料分野に分かれています。
電子・情報分野では、ディスプレイや電子デバイス用の特殊ガラス製品を製造・販売しています。これには、ニッポン・エレクトリック・グラス・マレーシアやテクネグラス LLCなどの子会社が関与しています。製品の一部は、アメリカを通じて販売され、加工は日電硝子加工に委託されています。
機能材料分野では、複合材、医療、耐熱、建築用の特殊ガラス製品を製造・販売しています。これには、エレクトリック・グラス・ファイバ・UKやエレクトリック・グラス・ファイバ・アメリカなどが関与しています。製品の一部は、ヨーロッパやアメリカを通じて販売され、加工は日電硝子加工に委託されています。
また、日本電気硝子は、検査、梱包、物流、輸出入などの業務を電気硝子ビジネスサポートや電気硝子ユニバーサポートに委託しています。生産設備の製作や保守は、エスジーエスエンジニアリングに委託されています。関連会社のサンゴバン・ティーエムからは耐火物を購入しています。
経営方針
日本電気硝子は、特殊ガラスメーカーとして世界一を目指し、技術革新を通じて多様なガラス製品を市場に供給しています。同社は、CSR(企業の社会的責任)を重視し、社会の発展に貢献しながら企業価値の向上を図っています。
同社の中期経営計画「EGP2028」では、既存事業の収益基盤強化と成長分野へのリソース投入を推進し、持続的成長を目指しています。売上高4,000億円、営業利益500億円を目標に掲げ、効率的な事業運営を重視しています。
成長戦略として、既存事業の強化と戦略事業の拡大を進めています。高付加価値製品の開発や全電気溶融技術の活用により、生産性と品質の向上を図り、競争力を高めています。
また、戦略事業の拡大に向けて、エネルギー、医療、環境、食料分野にリソースを投入し、大学や研究機関との連携を強化しています。M&Aや戦略的提携を通じて、事業の拡大を図っています。
財務戦略では、政策保有株式の縮減や資産の圧縮を進め、資本効率の向上を図っています。自己株式の取得や配当の拡充を通じて、株主還元の充実を目指しています。
サステナビリティ戦略として、カーボンニュートラルの推進や人材戦略を重視しています。全プロセスの電化や再生可能エネルギーへの投資を進め、持続的な成長を支えています。