事業内容
BuySell Technologiesは、「人を超え、時を超え、たいせつなものをつなぐ架け橋となる。」をミッションに掲げ、買取・販売の循環を実現する総合リユースサービスを提供しています。同社の事業は主に出張訪問買取事業と店舗買取事業に分かれています。これらのチャネルを通じて一般顧客から買取した商品を、オークションや業者間取引による法人向け販路および自社運営の消費者向け販路で販売しています。
BuySell Technologiesは、非連続な成長を目指し、M&A戦略を推進しています。2020年に株式会社タイムレスを子会社化し、これまでに5社のM&Aを実施しました。2024年10月にはレクストホールディングス株式会社を完全子会社化し、同社グループは合計13社で構成されています。これにより、シナジーを重視した成長を図っています。
出張訪問買取事業は、BuySell Technologiesが運営する「バイセル」と、レクストホールディングスの中核子会社である株式会社REGATEの「買取 福ちゃん(FUKU CHAN)」の2社で構成されています。この事業は、全国のシニア層を中心に、顧客の自宅を訪問し、着物、切手、ブランド品、貴金属、骨董品などの買取を行っています。
店舗買取事業は、全国主要都市に展開する「バイセル」、百貨店内の「総合買取サロン タイムレス」、フランチャイズを中心に展開する「Reuse Shop WAKABA」、高級ブランド品に強みを持つ「THIERRY(ティエリー)」などで構成されています。2024年12月末時点でのグループ店舗数は418店で、そのうちWAKABAのフランチャイズ店舗は238店です。
買い取った商品の販売は、古物市場や業者向けオークションによる法人販売が中心です。また、一般消費者向けの販売も強化しており、「リユースセレクトショップバイセルオンライン」や「BUYSELL brandchée(バイセル ブランシェ)」といった自社ECサイトでの販売を展開しています。さらに、ECモールや百貨店催事、ライブコマースを通じた海外販路の開拓も行っています。
特集記事
経営方針
BuySell Technologiesは、循環型社会の発展に貢献するため、リユース事業を推進しています。同社は、買取から販売までを一貫して行い、「誰かの不要なモノを誰かの必要なモノへ」を実現することを目指しています。特に出張訪問買取事業に注力し、効率的な営業活動を通じて収益力を高めることを重視しています。
同社は、2027年を最終年度とする中期経営計画を策定し、成長戦略を明確にしています。具体的には、出張訪問買取事業での一強ポジションの確立や、グループ店舗数を600店舗以上に拡大することを目指しています。また、海外販路を中心としたグローバル展開により、新たな収益基盤を創出する計画です。
さらに、BuySell Technologiesは、組織・人材の強化とテクノロジーの活用による生産性向上を図り、利益率の改善を目指しています。特に、Cosmosの本格稼働を通じて、業務効率を高めることに注力しています。また、連続的なM&Aを通じてリユース市場のロールアップを推進し、インオーガニック成長を実現する方針です。
このように、BuySell Technologiesは、顧客体験の向上やLTV最大化を目指し、競争優位性を強化しています。リユース市場の成長を背景に、業界再編を含めたリーディングカンパニーとしての地位を確立することを目指しています。