事業内容
ベースは、ソフトウェア受託開発事業を主軸とする企業であり、子会社1社と共に事業を展開しています。グローバル化が進む産業界において、最新のIT技術を駆使し、顧客の競争力向上や業務の効率化・自動化を支援することを使命としています。ベースの事業は単一のソフトウェア受託開発事業であり、セグメント別の記載はありません。
ベースのサービスラインは「システム開発」と「ソリューション」の2つに分かれています。システム開発では、金融、流通、製造分野におけるオープン系システムの開発を行い、特に金融系のシステム開発に強みを持っています。要件定義から運用保守まで一貫したサービスを提供し、プロジェクト管理や品質管理を徹底しています。
また、ベースは日本人技術者と中国人技術者が協働する体制を整え、両者の長所を活かして高品質なサービスを提供しています。運用保守では、顧客の情報システム部門に常駐し、技術以外のスキル向上にも注力しています。自社開発の工数管理システム「b.mat」を活用し、リソースの有効活用とコストダウンを実現しています。
社員支援サービスでは、顧客先への派遣を行い、システムの企画段階やプロジェクトマネジメントに携わります。派遣社員と開発メンバーが連携し、より安全で効率的な開発作業を実現しています。ソリューション分野では、ERP関連のサービスを提供し、特にSAP SEの製品を中心に展開しています。
ベースは、ERP、CRM、BASISの3領域でサービスを提供し、新規導入やアップグレード、マイグレーション案件に対応しています。これまでの経験とノウハウを活かし、導入コンサルティングから開発・運用保守まで幅広く対応しています。SAP SE以外のソリューション製品についても、今後の拡大を見据えてサービスを提供しています。
特集記事
経営方針
ベースは、先進的なIT技術を活用し、顧客に新しい価値を提供し続けることを使命としています。持続的な成長を目指し、社員にとっても生活の基盤となる企業を目指しています。経営理念として、相互尊重、誠心誠意、ベストを尽くすことを掲げています。
同社は、営業利益100億円を目標に掲げ、人材確保と育成、売上拡大を重点戦略としています。特に「芝生戦略」により、部門をフラットに拡大し、組織の成長を図ります。日本と中国の2ルートでの採用活動を強化し、優秀な人材の確保に努めています。
人材育成では、「ベースアカデミー」を通じて社員のスキル向上を図り、AIやIoTなどの最新技術の習得を推進しています。部長育成にも注力し、幹部候補の育成を進めています。売上拡大に向けては、大手システムインテグレータとの取引を強化し、新規領域の案件参画を目指しています。
経営環境として、DXの加速に伴うIT投資の需要増を見込み、技術力を武器に社会的ニーズに応える方針です。技術者不足が課題となる中、日本と中国の人材を活用し、競争力を高めています。持続的成長のため、営業利益を重要指標としています。
優先課題として、既存顧客の深耕や主要顧客の拡大、人材確保、品質向上、最新技術の習得、リーダー層の育成、内部管理体制の強化、従業員エンゲージメントの向上、ESG・サステナビリティの推進を挙げています。これらを通じて、企業価値の向上を図ります。