事業内容
ブリヂストンは、多岐にわたる事業セグメントを持つグローバル企業です。主要な事業セグメントには、「日本」「中国・アジア・大洋州」「米州」「欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ」があります。これらの地域で、ブリヂストンはプレミアムタイヤ事業、ソリューション事業、化工品・多角化事業などを展開しています。
プレミアムタイヤ事業では、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、スペシャリティ系タイヤ(鉱山・建設車両用、航空機用、農業車両用、モーターサイクル用)を提供しています。ソリューション事業では、小売サービスソリューション、タイヤセントリックソリューション、モビリティソリューションを手がけており、化工品事業では、油圧・高機能ホース、ゴムクローラ、樹脂配管、免震ゴムなどを提供しています。
各地域での主要会社としては、日本ではブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社、ブリヂストンリテールジャパン株式会社、ブリヂストン化工品ジャパン株式会社、ブリヂストンスポーツ株式会社、ブリヂストンサイクル株式会社が挙げられます。また、米州ではBRIDGESTONE AMERICAS, INC.、BRIDGESTONE AMERICAS TIRE OPERATIONS, LLC、FIRESTONE POLYMERS, LLCなどが、欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカではBRIDGESTONE EUROPE NV/SA、BRIDGESTONE INDIA PRIVATE LTD.などが活動しています。
その他のセグメントでは、ファイナンス関連のサービスを提供するブリヂストンファイナンス株式会社やBRIDGESTONE TREASURY SINGAPORE PTE. LTD.が含まれます。これらの事業を通じて、ブリヂストンは世界各地で幅広い製品とサービスを提供し、多様な顧客ニーズに応えています。
特集記事
経営方針
ブリヂストンは、複雑で加速度的に変化する事業環境の中で、サステナブルなソリューションカンパニーを目指しています。同社は、2030年を目標年とする長期戦略アスピレーションを掲げ、変化をチャンスに変えるレジリアントな組織への変革を加速しています。2023年に終了する中期事業計画を経て、2024年から始まる新たな中期事業計画では、過去の課題に正面から向き合い、実行と結果にこだわり、将来への布石を打つことを三つの軸としています。
同社は、プレミアムタイヤ事業の強化とソリューション事業の成長を図り、経営・業務品質の向上に注力しています。特に、プレミアムタイヤ事業では、高インチタイヤや鉱山車両用タイヤの生産強化投資を実行し、プレミアム領域へのフォーカスを徹底しています。また、ソリューション事業では、欧米の乗用車用タイヤ向けソリューションの一部中止を決定するなど、成長性と収益性のバランスを見直しています。
2024年からの中期事業計画では、売上収益4兆8,000億円レベル、調整後営業利益6,400億円レベルを目指し、オペレーショナルエクセレンスの追求を通じて、生産性の向上や質の高い業務の遂行を目指します。また、グローバルでの経営リスク管理の強化や、人財投資の拡大を通じて、人的創造性の向上にも注力しています。
サステナビリティに関しては、カーボンニュートラル化やサーキュラーエコノミーの実現を目指し、2030年までにCO2排出量を2011年比で50%削減するなど、具体的な目標を設定しています。これらの取り組みを通じて、ブリヂストンは、サステナブルなプレミアムブランドの構築と企業価値の向上を目指しています。