事業内容
セルソースは、再生医療関連事業を中心に多様なサービスを展開しています。主な事業セグメントには、「組織・細胞の加工受託・保管サービス」、「コンサルティングサービス」、「医療機器販売」、および「化粧品販売その他」があります。これらのサービスは、再生医療の産業化を推進し、新たな価値を創出することを目指しています。
「組織・細胞の加工受託・保管サービス」では、セルソースは医療機関から委託を受け、患者から採取した血液や脂肪を加工・保管します。具体的には、血液由来の多血小板血漿(PRP)を加工し、凍結乾燥した「PFC-FD」を作成します。また、脂肪由来幹細胞を抽出・培養し、長期保存するサービスも提供しています。
「コンサルティングサービス」では、再生医療を提供する医療機関に対し、法規対応や経営管理の支援を行います。再生医療等法規対応サポートサービスでは、必要な申請書類の作成支援を行い、経営管理支援サービスでは、KPI導入や業務提携のサポートを提供しています。
「医療機器販売」では、セルソースは医療機関に対し、再生医療に必要な機器を販売しています。特に、Medikan Co., Ltd.との独占契約に基づき、血液や脂肪の採取に必要な機器を提供しています。これにより、医療機関の再生医療提供を円滑にサポートしています。
「化粧品販売その他」では、セルソースはBtoCおよびBtoBモデルで化粧品を展開しています。BtoCモデルでは、「シグナリフト」ブランドの美容液やクリームを一般消費者向けに販売しています。BtoBモデルでは、自社開発の化粧品原料を他の化粧品販売事業者に提供し、OEM製造も行っています。
特集記事
経営方針
セルソースは、再生医療関連事業を中心に成長戦略を推進しています。同社は、再生医療の産業化を目指し、医療機関との提携を強化し、新たな治療分野の拡大を図っています。また、再生医療周辺の新技術開発や共同研究を通じて、臨床応用の展開を加速させています。
セルソースの中期経営計画では、再生医療関連事業の基盤を強化し、提携医療機関の増加を目指しています。さらに、医療・患者データの収集やマーケティング支援を通じて、再生医療のリアルプラットフォーマーとしての地位を確立し、周辺ビジネスへの商圏拡大を図っています。
同社は、国内外での再生医療市場の成長を背景に、加工受託件数の増加に対応するため、製造拠点の拡大を進めています。これにより、効率的な加工受託処理能力の向上を図り、専門的な人材の活用を進めています。また、デジタルトランスフォーメーションを推進し、業務プロセスやビジネスモデルの変革を目指しています。
セルソースは、法令遵守や内部統制の強化を重視し、経営管理上の信用力向上を図っています。さらに、知的財産権の確保を通じて競争力を維持し、将来の事業展開を支える基盤を構築しています。これらの取り組みを通じて、同社は持続的な成長を目指しています。