ユシロ化学工業【5013】 スタンダード(内国株式)

金属加工油剤の生産・販売を主軸に、日本ではビルメンテナンス製品も手がける、地域別セグメント展開企業。

ユシロ化学工業【5013】 スタンダード(内国株式)

金属加工油剤の生産・販売を主軸に、日本ではビルメンテナンス製品も手がける、地域別セグメント展開企業。

事業内容

ユシロ化学工業は、金属加工油剤の生産・販売を主軸に事業を展開しています。同社は、国内外での事業活動を通じて、地域ごとに独立した法人を設け、それぞれの地域における包括的な戦略を基に製品の生産・販売を行っています。具体的には、「日本」、「南北アメリカ」、「中国」、「東南アジア/インド」の4つの地域を報告セグメントとしており、これらの地域で事業を展開しています。

日本セグメントでは、金属加工油剤の他にビルメンテナンス製品も手がけており、国内市場における多角的な事業展開を図っています。海外では、各地域における現地法人がそれぞれの市場特性に合わせた事業戦略を立案し、製品の生産・販売を進めています。

ユシロ化学工業グループは、これらのセグメントを通じて、地域ごとに特化した事業展開を行い、グローバルな視点からの製品供給を実現しています。同社の事業活動は、地域別のニーズに応えることで、幅広い顧客基盤の確立と事業の持続的な成長を目指しています。

経営方針

ユシロ化学工業は、創業以来「共々の道」という理念のもと、お客様、社会、そして社員と共に歩むことで企業価値の向上を目指しています。同社は、お客様に最良の商品とサービスを提供し、事業の発展を通じて企業価値の永続的な向上を図り、社員が能力を発揮できる職場を作ることを経営理念として掲げています。

2023年度は、新型コロナ感染症対応の収束や原材料価格の高騰一段落など、変動する経営環境の中で、中期経営計画『RECOVER PLUS』の最終年度として「収益性の改善」を重点的に進めています。また、日本シー・ビー・ケミカル株式会社との合併による統合シナジーの高め方にも注力しています。

具体的な取り組みとして、原材料価格高騰への対応、金属加工油剤のシェア拡大、市場開拓、そしてESG戦略の推進が挙げられます。原材料価格高騰には、価格転嫁の実施やサステナブルな原材料調達を通じて対応。金属加工油剤のシェア拡大には、自動車業界隣接分野や航空機、医療、半導体などの分野への参入・販売拡大を図ります。市場開拓では、自己修復性素材や光触媒の機能性添加剤、ガラスコーティング剤の販売先拡大を目指します。ESG戦略の推進には、サステナビリティ推進委員会の取り組みやESG推進項目のKPI化を進めています。

これらの取り組みを通じて、ユシロ化学工業グループは、技術力、顧客ファーストの姿勢、グローバル展開を活かし、企業価値向上を目指しています。