事業内容
日本精蝋は、ワックスの専業メーカーとして事業を展開しています。同社は、連結子会社であるテクノワックス株式会社とNippon Seiro (Thailand) Co.,Ltd.、および非連結子会社である周和産業株式会社と日精興産株式会社を含むグループを形成しています。これらの企業と共に、石油ワックス、各種ワックス、重油の製造、加工、販売を主な事業としています。
日本精蝋の事業セグメントは、主に石油ワックスと各種ワックスの製造・加工・販売に集中しています。石油ワックスは、石油精製の過程で得られる副産物であり、さまざまな産業で使用されています。また、同社は重油の取り扱いも行っており、これらの製品を通じて多様なニーズに応えています。
同社の製品は、化学工業や製紙業、食品業界など、幅広い分野で利用されています。特に、石油ワックスは、キャンドルやクレヨン、コーティング剤などの製品に使用されることが多く、日常生活に密接に関わっています。日本精蝋は、これらの製品を通じて、産業界に貢献しています。
経営方針
日本精蝋は、国内唯一のワックス専業メーカーとして、独自の技術を駆使し、多様で高品質なワックス製品を提供しています。同社は、技術革新や環境問題、省エネルギーの観点から、新製品の開発を通じて社会・文化の発展に貢献することを基本方針としています。
2025年を「基盤強化期」と位置付け、日本精蝋は以下の施策を推進しています。まず、原料選択と工程改善によりワックス収率を向上させ、重油生産量を削減します。また、新規高付加価値ワックスの開発・販売に注力し、サプライチェーンの最適化を図ります。
さらに、徳山工場とつくば事業所において、成長戦略に必要な設備投資を行い、棚卸資産の削減を通じて財務体質の改善を目指しています。これらの施策により、同社は持続可能な成長を実現し、早期の財務基盤再構築を図ります。
中期経営計画(23-27)に基づき、日本精蝋は事業モデルの転換を進めています。2024年と2025年の配当は無配と予想されていますが、早期復配を目指し、株主の支援を求めています。業績予想では、2025年度の売上高は21,300百万円、営業利益は1,400百万円、純利益は790百万円を見込んでいます。