事業内容
アース製薬は、家庭用品事業と総合環境衛生事業の2つの主要な事業セグメントを展開しています。家庭用品事業では、虫ケア用品、口腔衛生用品、入浴剤などの日用品を製造販売しています。具体的な製品には、アースレッド、アースノーマット、モンダミン、バスクリンなどがあります。
また、アース製薬の連結子会社であるバスクリンは入浴剤や育毛剤を、白元アースは衣類用防虫剤やマスクを製造販売しています。さらに、アース製薬はタイ、中国、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどで虫ケア用品や日用品の製造販売を行っています。ペット用品やペットフードの製造販売も手がけています。
総合環境衛生事業では、アース環境サービスが食品関連や医薬品関連の工場、医療機関などを対象に、異物混入や汚染を防ぐためのサービスを提供しています。具体的には、防虫・防鼠、清掃、消毒の環境衛生管理、殺菌施工、防黴施工、害虫駆除、建設業務、ビルメンテナンス、空調機の清掃、環境清浄度調査、異物検定、GMP・HACCPコンサルティングなどを行っています。
特集記事
経営方針
アース製薬は、経営理念「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」を掲げ、持続可能な成長を目指しています。同社は、2024年から2026年にかけての中期経営計画「Act For SMILE COMPASS 2026」を推進し、グループ再編を中心とした構造改革を進めています。
家庭用品事業では、海外市場の拡大を成長のドライバーと位置づけ、現地法人を軸にした成長戦略を展開しています。特にASEAN地域では、タイやベトナムでの市場シェア向上を目指し、マレーシアやフィリピンでの販路拡大を進めています。また、中国市場では、オンラインからリアル店舗への戦略転換を図っています。
総合環境衛生事業では、食品関連や医薬品関連業界における衛生管理ニーズの高まりを背景に、専門的な知識と技術を活用した高品質なサービスを提供しています。IoTやAIを活用したデジタル技術の導入や、ライフサイエンス分野での展開強化を図り、安定した収益拡大を目指しています。
アース製薬は、M&Aを通じた事業拡大やコストシナジーの創出を目指し、グループ経営力の強化にも注力しています。2026年の経営統合に向けた準備を進め、資本効率の向上と資本コストを意識した経営を実践しています。これらの取り組みを通じて、2027年以降の飛躍的な成長を目指しています。