エヌ・シー・エヌ【7057】 スタンダード(内国株式)

木造耐震設計事業を中心に、SE構法による木造建築の設計・施工支援、省エネルギー計算サービス、BIM事業等を展開。

エヌ・シー・エヌ【7057】 スタンダード(内国株式)

木造耐震設計事業を中心に、SE構法による木造建築の設計・施工支援、省エネルギー計算サービス、BIM事業等を展開。

事業内容

エヌ・シー・エヌ及びそのグループ会社は、日本における安心・安全な木構造の普及と資産価値のある住宅提供を目標に掲げています。同社の主要事業は木造耐震設計事業であり、高度な構造計算を事業化し、独自の建築システム「SE構法」を提供しています。この構法は、耐震性の高い木造建築を実現するためのもので、工務店を中心とした登録施工店ネットワークを通じて普及しています。

エヌ・シー・エヌグループは、木造耐震設計事業を中心に、構造計算や部材の安定供給だけでなく、断熱性能の確認や保証・保険の手配まで、ワンストップで解決できるサービスを提供しています。これにより、木造建築の耐震性向上と資産価値の向上に寄与しています。

事業内容は、住宅分野と大規模木造建築(非住宅)分野に区分され、住宅分野では工務店ネットワーク展開とハウスメーカー対応に分類されます。特に、ネットワーク展開では、全国の建設会社を通じて地域に合わせた高品質な住宅を提供しています。また、ハウスメーカー対応では、「無印良品の家」を含む規格型住宅にSE構法をOEM提供しています。

その他の事業として、省エネルギー計算サービスや住宅ローン事業、BIM事業などがあります。これらは、住宅の資産価値向上に向けた様々なサービスを手がけており、特にBIM事業では、木造住宅の設計から施工までのデータ一元化を実現し、資産価値の高い住宅を市場に提供するためのソリューションを開発・販売しています。

エヌ・シー・エヌグループは、木造耐震設計事業を核としながらも、住宅の省エネルギー性能向上や資金面でのサポート、設計技術の革新を通じて、持続可能な住宅の提供に努めています。

経営方針

エヌ・シー・エヌは、日本の木造住宅市場において、安心・安全な木構造の普及と資産価値のある住宅の提供を目指しています。同社は、住宅の安全性、耐久性、利用価値、品質証明、デザイン品質の5つのテーマに基づいた成長戦略を推進しており、これらの課題解決には全国の住宅供給会社との連携が不可欠であると考えています。

成長戦略の一環として、同社は住宅分野での事業拡大を目指し、耐震性の高い木造住宅の普及に注力しています。具体的には、登録施工店ネットワークの拡大と「重量木骨の家」ブランドの認知度向上を図っています。また、大規模木造建築(非住宅)分野でも事業拡大を進めており、脱炭素社会の実現に向けた木材利用の促進法に基づき、公共及び民間建築物における木材利用の拡大を目指しています。

さらに、新分野への投資拡大も同社の成長戦略の一つです。新しい住まい方やライフスタイルに関する研究・企画開発を行う企業への投資を通じて、事業領域の拡大を図っています。これにより、同社は木造に関する知見や構造計算ノウハウを活用した新しいビジネスモデルの創出と展開を進めています。

エヌ・シー・エヌは、これらの戦略を通じて、住宅分野の収益基盤の拡大と非住宅分野における収益の拡大を目指しています。同社の取り組みは、木造住宅の資産価値の維持向上と、脱炭素社会の実現に資する木材利用の促進に貢献していくことを目標としています。