ダイサン【4750】 スタンダード(内国株式)

建設向け仮設足場の企画・開発・生産・販売、施工サービス「ビケ足場®」「レボルト®」、海外での石油化学プラント向け労働者派遣、清掃事業、保険代理店業務を展開。

ダイサン【4750】 スタンダード(内国株式)

建設向け仮設足場の企画・開発・生産・販売、施工サービス「ビケ足場®」「レボルト®」、海外での石油化学プラント向け労働者派遣、清掃事業、保険代理店業務を展開。

事業内容

ダイサンは、建設業界に特化した多様な事業を展開している企業です。同社グループは、連結財務諸表提出会社と子会社7社(連結子会社1社、非連結子会社6社)で構成され、建設向け仮設足場の企画、開発、生産、販売から、足場の組立て、解体、貸出しまでをカバーする施工サービスを主軸に事業を行っています。

具体的には、施工サービス事業では、自社生産の足場部材「ビケ足場®」や「レボルト®」を使用した施工サービスやレンタルを提供しており、戸建てや集合住宅、マンションなどの住宅が主な施工対象ですが、公共施設や物流倉庫、宿泊施設など大型建築物にも対応しています。

製商品販売事業では、「ビケ足場®」と「レボルト®」を中心に、建築金物・仮設機材の企画、設計、製造、販売を行っています。これらの製品は、低層から中高層の建築工事向けに安全性を重視したもので、土木工事や他社仮設材との併用も可能です。

海外事業においては、シンガポールの子会社Mirador Building Contractor Pte. Ltd.が、石油化学プラント向けの労働者派遣や足場工事、熱絶縁工事、電気工事などの付帯工事、さらにはオフィス清掃事業も手掛けています。

その他事業として、ビケ足場仮設事業協同組合の業務受託や保険代理店業務も行っており、建設業界における多角的なニーズに応えるサービスを提供しています。ダイサンはこれらの事業を通じて、建設業界における包括的なソリューションプロバイダーとしての地位を確立しています。

経営方針

ダイサンは、建設業界に特化した事業を展開する企業であり、その成長戦略は「ヒト創りとデジタル技術の共進」を基本方針としています。同社は、人財を事業発展の源と捉え、デジタル技術の採用による作業の効率化や自動化を推進しています。これにより、労働人口の減少や高齢化に対応し、多様性を重視した組織を創り上げることを目指しています。

中期経営計画では、2022年4月期から2024年4月期までの3年間を対象とし、既存事業の再構築や事業間連携の強化、新市場の創造、東南アジアでのビジネス基盤確立など5つの重点戦略を掲げています。これらの戦略を通じて、社会のニーズに応え、さらなる成長を目指しています。

また、同社は、労働集約型ビジネスモデルからの脱却や足場施工技術の向上、IT技術の活用による業務効率化など、対処すべき課題にも積極的に取り組んでいます。これらの取り組みは、足場業界だけでなく建設業界全体の課題解決に貢献することを目指しています。

さらに、従業員満足(ES)ファーストのガバナンス体制構築にも力を入れており、スタッフの働く環境や待遇の向上を通じて、企業価値の向上を図っています。これらの戦略的取り組みにより、ダイサンは建設業界における包括的なソリューションプロバイダーとしての地位をさらに強化していくことでしょう。