日本パレットプール【4690】 スタンダード(内国株式)

物流近代化を目指し、木製・プラスチック製パレットのレンタルやパレットプール運営、一貫パレチゼーションの推進を手がける。

日本パレットプール【4690】 スタンダード(内国株式)

物流近代化を目指し、木製・プラスチック製パレットのレンタルやパレットプール運営、一貫パレチゼーションの推進を手がける。

事業内容

日本パレットプール株式会社は、1972年に設立された、日本初のパレットプール運営会社です。同社は、物流の近代化と効率化を目指し、パレットのレンタルおよびプール運営を主軸に事業を展開しています。具体的には、木製パレットやプラスチック製パレット、サポーターやネステナー、ロールボックスなどの荷役・運搬機器をレンタルするサービスを提供しています。

日本パレットプールのパレットプール運営は、同一規格のパレットを共同で利用し、循環させるシステムです。全国約200カ所に設置されたデポでパレットを常備し、「いつでも」「どこでも」「必要な数だけ」顧客にレンタルを提供します。また、使用後の空パレットはどのデポでも返却可能で、パレットの修理や保守管理も同社が行います。

さらに、日本パレットプールは一貫パレチゼーションの推進にも力を入れています。これは、製品の出荷から着荷までパレット上の貨物を解荷や積替えすることなく、フォークリフトなどを用いて輸送・保管する方式です。この方式を採用することで、企業は輸送コストの低減、荷役作業の軽減、作業時間の短縮などのメリットを享受できます。日本パレットプールの提供するパレットプールシステムは、多くの顧客が共同でパレットを循環利用することにより、物流の効率化を図るものです。

経営方針

日本パレットプール株式会社は、物流業界における効率化と環境経営を推進するための成長戦略を展開しています。同社は、企業理念として人と地球に優しいEco-Logistics企業を目指し、パレットプールシステムを通じて物流に貢献し、社会から信頼される企業を目標に掲げています。2022年5月に創立50周年を迎えた同社は、「NEW CHALLENGES WITH CLIENTS」をブランドメッセージに、新たな商品・サービスの開発、新事業への挑戦、ソリューションビジネスの展開を通じて、さらなる成長を目指しています。

中期経営計画「経営3カ年計画2024」では、コア事業の拡大と新規事業の展開、事業運営体制の強化、ESG経営への取り組みを重点施策としています。これらの施策を通じて、2024年度には売上高100億円以上、経常利益10億円以上を目標に掲げています。また、パレットの位置情報管理システム「フクLOW」の活用やデポの再配置、大型機械設備の導入、基幹システムの更新などを通じて、事業基盤の強化を図っています。

日本パレットプールは、物流の「2024年問題」への対応策として「パレット化」を推進し、レンタルパレットに関する潜在的なニーズに応えることで、売上高の拡大を目指しています。さらに、資本政策の指標として「ROE」「EPS」「自己資本比率」を掲げ、攻めと守りの両面に配慮した経営を実施していく方針です。これらの取り組みにより、同社は物流業界における効率化と環境経営の推進者として、持続可能な成長を目指しています。