サンバイオ【4592】 グロース(内国株式)

再生細胞医薬品の研究、開発、製造、販売に特化し、中枢神経系疾患治療薬「SB623」等の開発を進める。

サンバイオ【4592】 グロース(内国株式)

再生細胞医薬品の研究、開発、製造、販売に特化し、中枢神経系疾患治療薬「SB623」等の開発を進める。

事業内容

サンバイオは、再生医療の開発を通じて患者さんをはじめとしたステークホルダーに価値を提供することをミッションに掲げる企業です。東京に本社を置き、米国カリフォルニア州マウンテンビュー市にあるSanBio, Inc.とシンガポールにあるSanBio Asia Pte. Ltd.を含む3社で構成されています。主に中枢神経系の疾患に対する再生細胞医薬品の研究、開発、製造、販売を行っており、慢性期外傷性脳損傷、慢性期脳梗塞、慢性期脳出血、加齢黄斑変性、網膜色素変性、脊髄損傷、パーキンソン病、アルツハイマー病など、アンメットメディカルニーズの高い疾患を対象としています。

サンバイオグループが手掛ける再生細胞薬は、病気や事故で失われた身体機能の自然な再生プロセスを誘引または促進させる効能が期待される医薬品です。これらの再生細胞薬は、健康なドナーから採取した細胞を加工・培養して製品化し、同一の製品で多くの患者を治療できるモデルを採用しています。

収入形態としては、ライセンス許諾の契約一時金、マイルストン収入、開発協力金、ロイヤルティ収入、製品供給に係る収入を得るビジネスモデルを採用しています。特に、国内で進めているSB623慢性期外傷性脳損傷プログラムについては、自社での販売を目指しています。

サンバイオグループは、再生細胞薬の開発において、SB623(神経再生細胞)を主たる製品候補としており、各種対象疾患での開発を最優先に進めています。SB623は、慢性期外傷性脳損傷や慢性期脳梗塞等の脳神経疾患に対して、局所麻酔下で安全に投与可能であり、免疫抑制剤も不要で、全ての患者に同一の製品を使用できる点が特徴です。

経営方針

サンバイオは、再生医療の分野でグローバルリーダーを目指し、再生細胞医薬品の研究開発に注力しています。同社のコーポレート・ミッションは、「再生医療の開発を通して、患者さんをはじめとしたステークホルダーへ価値を提供する」ことにあります。特に、同社は再生細胞薬SB623の開発に力を入れており、慢性期外傷性脳損傷を対象とした開発プログラムを最優先に進めています。この製品は、慢性期脳梗塞や慢性期脳出血など、他の中枢神経疾患への適応拡大も視野に入れています。

中長期的な経営戦略として、サンバイオはSB623の製造販売承認取得を早期に実現し、患者への提供を目指しています。さらに、米国と日本以外の地域、特に欧州やアジアへの拡大も重要な戦略の一つです。また、SB623に続く再生細胞薬として、多発性硬化症疾患に対する候補薬の開発にも取り組んでおり、新しい細胞医薬品のパイプライン拡充を通じて企業価値の最大化を図っています。

サンバイオは、再生医療業界の進展に伴い、国内外での規制環境の変化にも対応しています。日本では再生医療安全性確保法及び改正薬事法の施行、米国では21st Century Cures Actのもと、重篤な疾患の治療を目的とした再生医療製品の迅速承認を可能とする制度が設けられています。これらの環境の中で、サンバイオは再生細胞医薬品SB623の製造及び販売の開始をグローバルで目指し、研究開発パイプラインの進捗・拡充、資金調達、人材の獲得など、複数の対処課題に取り組んでいます。