事業内容
サンバイオは、再生医療の分野で細胞治療薬の研究、開発、製造、販売を行う企業です。主に中枢神経系の疾患に対する治療薬を開発しており、慢性期外傷性脳損傷や慢性期脳梗塞、パーキンソン病、アルツハイマー病などのアンメットメディカルニーズの高い疾患を対象としています。
サンバイオの細胞治療薬は、病気や事故で失われた身体機能の再生を促進することを目的としています。これにより、運動機能、感覚機能、認知機能の回復が期待されます。具体的な製品としては、SB623やSB618などがあり、これらは異なる疾患に対する治療薬として開発されています。
サンバイオのビジネスモデルは、大学などの研究機関から技術を導入し、製薬会社に開発権や販売権をライセンスアウトすることで収益を得る形態です。収入は契約一時金、マイルストン収入、開発協力金、ロイヤルティ収入、製品供給収入などから構成されています。
サンバイオは、他家移植による細胞治療薬の量産化技術を確立しており、製品供給権を自社で保有しています。これにより、製品販売後もロイヤルティ収入に加え、製品供給の対価としての収入を得ることが可能です。
サンバイオは、細胞治療薬の事業化に必要な知的財産を自社で取得し、開発を進めています。特に、SB623に関する特許は米国をはじめとする多くの国で取得済みで、今後も知的財産権の確保に努めています。
今後、サンバイオは日本での実績を基に、米国市場での展開を進める予定です。また、SB623の適応疾患を拡大し、網膜疾患や脊髄損傷、パーキンソン病などの領域での臨床試験を進めていく方針です。
経営方針
サンバイオは、再生医療の分野で細胞治療薬の研究、開発、製造、販売を行う企業です。彼らのコーポレート・ミッションは「再生医療の開発を通して、患者やステークホルダーに価値を提供する」ことであり、グローバルリーダーを目指しています。特に、アンメットメディカルニーズを抱える患者のQOL向上に貢献することを目指しています。
サンバイオの成長戦略は、三本柱で構成されています。「米国事業の再始動」、「脳梗塞への再チャレンジ」、「日本のマザー拠点化」です。これにより、再生医療のグローバルリーダーを目指し、SB623のポテンシャルを最大化することが最重要課題とされています。研究開発から市販後の製造販売体制まで、一連のプロセスを迅速に推進しています。
中長期的には、アクーゴ®の実用化に向けた体制整備が最重要課題です。SB623は、慢性期外傷性脳損傷以外にも、脳梗塞や脊髄損傷などへの適応拡大が期待されています。さらに、欧州やアジアへの地域拡大も視野に入れています。新しい細胞医薬品の開発も進め、企業価値の最大化を図っています。
再生医療の産業化が進む中、サンバイオはSB623の製造販売をグローバルで目指しています。アクーゴ®の製造販売承認を取得し、出荷開始を目指すとともに、製造・物流・販売体制の構築を進めています。これにより、安定供給と適正使用を実現し、さらなる市場拡大を図ります。
研究開発の推進も重要な課題です。アクーゴ®の米国での臨床試験再開や、慢性期脳梗塞プログラムの進展を目指しています。SB623以外のプログラムも含め、臨床試験開始に向けたデータ取得を進めています。資金調達や人材確保も重要な要素として取り組んでいます。