ペプチドリーム【4587】 プライム(内国株式)

この会社は、独自の創薬開発プラットフォーム「PDPS」を用いた創薬開発事業と、放射性医薬品の研究・開発・製造・販売を行っています。

ペプチドリーム【4587】 プライム(内国株式)

この会社は、独自の創薬開発プラットフォーム「PDPS」を用いた創薬開発事業と、放射性医薬品の研究・開発・製造・販売を行っています。

事業内容

ペプチドリームは、独自の創薬開発プラットフォームシステムであるPDPS(Peptide Discovery Platform System)を活用した創薬開発事業と、100%子会社であるPDRファーマ株式会社による放射性医薬品事業を展開しています。創薬開発事業では、特殊環状ペプチドを基にした医薬品開発を中核としており、PDPSを用いてターゲットに対して高い結合能を持つ特殊環状ペプチドをスクリーニングし、最適化を行い臨床試験に進める体制を整備しています。事業モデルとしては、創薬共同研究開発、PDPS技術ライセンス、戦略的提携/自社創薬を組み合わせ、リスク分散と早期売上の実現を目指しています。

放射性医薬品事業では、PDRファーマを通じて国内で放射性医薬品の研究・開発・製造・販売を行っており、SPECT製剤、PET製剤、放射性治療薬を販売しています。また、放射性診断薬の画像読影の支援を目的とした画像解析ソフトウェアの開発・提供も行っています。

ペプチドリームのビジネスモデルは、創薬共同研究開発契約に基づくマイルストーンフィーと売上ロイヤルティー、PDPS技術ライセンスによる技術ライセンス料、戦略的提携/自社創薬による創薬開発権利金など、複数の収益源を有しています。放射性医薬品事業では、製品売上を主たる収益源とし、他社へのライセンスアウト製品が上市した際にはマイルストーンフィー・売上ロイヤルティーを受領する権利も持っています。

経営方針

ペプチドリームは、医療のあり方や患者の人生に変革をもたらす次世代医薬品の創出をミッションとしています。同社は、独自技術であるPDPS(Peptide Discovery Platform System)を基盤に、革新的医薬品の研究開発を先導しています。また、放射性医薬品領域での専門性を持つ子会社PDRファーマとのシナジーを活かし、人々の健康と医療の発展に貢献しています。

経営戦略として、ペプチドリームは創薬共同研究開発契約、PDPS技術ライセンス、戦略的提携/自社創薬の3つの事業戦略を推進しています。これにより、自社パイプラインの開発を加速させるとともに、パートナー企業の多様なニーズに応える体制を構築しています。特に、特殊環状ペプチドの可能性を広くヘルスケア領域で最大化し、そのビジネスモデルとのフィットを重視しています。

放射性医薬品事業においては、PDRファーマを通じて新たな放射性医薬品の創出や海外からの有望な放射性医薬品の導入を進め、事業の拡大を図っています。これらの取り組みは、短期的な企業価値向上と中長期的な成長に貢献すると期待されています。

中長期プランでは、ペプチドリームは「Drug Discovery Powerhouse」としての基盤確立を目指しています。これには、ペプチド創薬におけるエコシステムとパートナーネットワークの発展拡大、PDPSのライセンス先の継続的拡大、多様性を尊重する職場環境の実現、機動性の高い経営体制の推進、そして事業活動の効率化と環境負荷の最小化を含む5つの重点目標に向けた取り組みを推進しています。これらの戦略を通じて、ペプチドリームはグローバルな創薬エコシステムの中心的ハブとしての立ち位置を強化し、さらなる成長を目指しています。