メドレックス【4586】 グロース(内国株式)

独自の経皮吸収型製剤技術を活用し、帯状疱疹後神経痛治療薬「Lydolyte」やアルツハイマー治療薬「MRX-7MLL」などの新薬開発を行う創薬企業。

メドレックス【4586】 グロース(内国株式)

独自の経皮吸収型製剤技術を活用し、帯状疱疹後神経痛治療薬「Lydolyte」やアルツハイマー治療薬「MRX-7MLL」などの新薬開発を行う創薬企業。

事業内容

メドレックスは、独自の経皮吸収型製剤技術を基に新たな医薬品を開発する創薬企業です。同社は、イオン液体を利用した「ILTS(Ionic Liquid Transdermal System)」や、薬物のナノコロイド化技術を用いた「NCTS(Nano-sized Colloid Transdermal System)」を中心に、薬効の向上や副作用の低減を目指しています。

メドレックスは、米国とオーストラリアに子会社を持ち、グローバルな展開を行っています。事業モデルとしては、製剤技術を用いて開発した医薬品候補を製薬会社と提携し、開発・販売・製造を進める形を取っています。収益は契約一時金やマイルストンフィー、製品売上のロイヤルティから得ています。

同社の開発パイプラインには、帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」や、痙性麻痺治療薬「MRX-4TZT」、中枢性鎮痛薬「MRX-9FLT」などがあります。これらの製品は、米国での臨床試験を進めており、特に「MRX-5LBT」はFDAからの審査完了報告通知を受け、再申請を行っています。

また、メドレックスは、自己接種が可能なワクチン投与デバイス「マイクロニードル」の研究開発も行っています。この技術は、無痛での自己接種が可能で、従来の接種方法と比べて高い免疫応答が期待されるものです。医療用医薬品やワクチン用途の治験薬工場を稼働させ、事業提携を模索しています。

メドレックスの経皮製剤技術は、嚥下障害のある患者にも投与可能で、ファーストパスエフェクトを受けないなどの利点があります。特に、疼痛治療薬や精神疾患系薬剤において、QOLの向上に寄与する製剤として注目されています。

経営方針

メドレックスは、創薬パイプラインの開発を推進し、企業価値の最大化を目指しています。2024年には、アルツハイマー治療薬「MRX-7MLL」の臨床試験を開始し、中枢神経疾患治療薬「Alto-101」の臨床第2相試験を進めています。2025年には、複数の製品で臨床試験の進展を予定しており、特に「MRX-5LBT」は米国での新薬承認取得を目指しています。

メドレックスは、製薬会社とのパートナーシップ構築を重視しています。開発パイプラインや基盤技術のライセンスアウトを通じて、収益を得ることで財務基盤を強化し、持続的な成長を図る方針です。特に「MRX-5LBT」の新薬承認取得後の販売パートナーとの提携が重要な課題となっています。

開発資金の確保もメドレックスの重要な戦略です。新株予約権の発行を通じて資金を調達し、開発アセットの価値向上を図っています。今後も適切な財務活動を通じて資金を確保し、企業価値の向上を目指します。

人材の採用・育成もメドレックスの成長戦略の一環です。優秀な人材の確保と育成に努め、多様性とチャレンジ精神を尊重する企業風土を醸成しています。これにより、持続的な成長を支える組織体制を強化しています。

内部統制の強化もメドレックスの重点領域です。企業規模に応じた内部管理体制を整備し、業務執行の妥当性や効率性を確保しています。小規模組織に適した管理体制を敷き、企業の信頼性を高めることを目指しています。