キュービーネットホールディングスは、持株会社としてグループの経営管理及び付帯する業務を行っています。同社グループは、キュービーネットホールディングスと連結子会社7社で構成され、ヘアカット事業を単一セグメントとして展開しています。

主なサービスとして、ヘアカット専門店「QB HOUSE」をはじめ、「QB PREMIUM」と「FaSS」の店舗展開を通じて、ヘアカットサービスを提供しています。「QB HOUSE」は、1996年に国内初のヘアカット専門店として開業し、時間のクオリティに集中したお手軽で安心なヘアカットサービスを国内外で展開。「QB PREMIUM」では、お客様の「らしさ」を追求するヘアカットサービスを提供し、「FaSS」はシンプルで開放的な空間で、その人らしさを見いだすヘアスタイルを提案しています。

店舗形態は、直営店とフランチャイズ（FC）店があり、店舗運営は直轄運営と業務委託の2種類が存在します。直営・直轄店舗では、同社グループが店舗を設置し運営を行い、直営・業務委託店舗では、店舗運営を委託取引先に業務委託しています。FC・直轄店舗は、フランチャイジーが店舗を設置し、同社グループが運営を業務受託。FC・業務委託店舗では、フランチャイジーが店舗を設置し、店舗運営を委託取引先に業務委託しています。

同社グループの店舗数は、国内外で合計701店舗を展開しており、その内訳は「QB HOUSE」が国内外で最も多く、次いで「FaSS」、「QB PREMIUM」の順となっています。同社は、これらのブランドを通じて、幅広い顧客ニーズに応えるヘアカットサービスを提供し続けています。

キュービーネットホールディングスは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業環境の変化に対応し、2023年6月期を初年度とする5年間の中期経営計画「Reborn for 2027」を策定しました。この計画では、同社グループがこれまでに培った強みを活かしつつ、事業環境の変化に適応させ、さらに進化・発展させることを目指しています。特に、顧客とスタイリストの双方から選ばれる企業となることを最重要の経営方針として位置付けています。

スタイリストの待遇改善や働き方の改革に向けた人材投資を強化し、国内外で人材育成拠点の拡充を進めることで、従業員満足度の向上を図ります。これにより、より多くのスタイリストに選ばれる企業を目指します。また、新たな採用チャネルの拡充やスタイリストの定着率向上を通じて、国内外での店舗拡大を図り、事業成長を目指します。

サービス価値の向上も重要な戦略であり、新しい券売機の導入やアプリ開発などにより、顧客の利便性を高める取り組みを進めています。これらの施策により、店舗拡大とサービス価値向上を通じた収益拡大を実現し、得た資金をスタイリストの人材投資に再分配することで、さらにスタイリストに選ばれる企業となり、事業成長を促す好循環を実現することを目指しています。

次期（2024年6月期）では、スタイリストの純増数を新型コロナウイルス感染症の流行前の水準に戻すことを最優先の経営課題と捉え、採用及び定着に向けた実効性のある施策に取り組む計画です。これにより、既存店の高いヘアカット需要に対応し、新規出店を増やして安定成長の体制を構築することを計画しています。