信和【3447】 スタンダード(内国株式)

仮設資材、物流機器の製造・販売、特に「シンワキャッチャー」や次世代足場「SPS」、各種パレット製品を提供。

信和【3447】 スタンダード(内国株式)

仮設資材、物流機器の製造・販売、特に「シンワキャッチャー」や次世代足場「SPS」、各種パレット製品を提供。

事業内容

信和グループは、信和株式会社およびその連結子会社である広東日信創富建築新材料有限公司の2社から構成されています。同グループは、仮設資材および物流機器を中心とした金属製品の製造・販売を主業務としています。事業セグメントは、仮設資材と物流機器の製造・販売事業の単一セグメントであり、仮設資材部門と物流機器部門に分けて説明されています。

仮設資材部門では、建設現場で使用される仮設資材の製造・販売、レンタルサービス、OEM製品の受託製造などを行っています。特に、システム足場(くさび緊結式足場・次世代足場)の製造・販売に力を入れており、これらの製品は施工の容易さや輸送・保管の効率性、施工効率の高さなどが特徴です。また、同社が提供するシステム足場は、市場調査により2020年度の出荷金額ベースで市場シェア1位となっています。

物流機器部門では、工場、倉庫、建設現場で使用される物品の保管・搬送に用いられる物流機器の製造・販売を手掛けています。自動車部品や液晶パネル用ガラスなどの保管・搬送用パレット、スチールラックなど、顧客のニーズに合わせた製品を提供しています。また、建設現場向けには、吊りパレットや先行手すり用パレット、キャッチャー専用パレットなどの特化した製品も販売しています。

信和グループは、既存顧客との関係維持に加え、新規顧客獲得にも力を入れており、提案型営業や受注生産力を強化しています。今後は、農水産、住設・建材、流通、倉庫業など新たな業界へのアプローチを通じて、取引チャネルの拡大を目指しています。

経営方針

信和グループは、建設業界における仮設資材と物流機器の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社は、2021年12月に2026年3月期を目途とする中期経営計画を発表し、その後2023年5月に売上収益目標を185億円、営業利益目標を20億円に修正しました。この計画の下、信和グループは仮設資材部門、物流機器部門、そして「躍進分野」として定義された新たな事業領域において、具体的な成長戦略を推進しています。

仮設資材部門では、次世代足場のさらなる拡販とレンタル事業の強化を図ります。同社は、低層から高層建築物まで対応可能なシステム足場製品の供給を通じて、市場シェアの拡大を目指しています。また、顧客の足場資材保有負担の軽減と調達手段の多様化に応えるため、レンタル事業の充実を図ります。

物流機器部門では、レンタル事業への参入、ECサイトを通じた販売チャネルの拡大、そしてアライアンスの強化を進めます。これにより、より利便性の高いサービスの提供と、独自の製造技術を活かした新たな顧客創出に注力します。

さらに、信和グループは「躍進分野」として、超高層マーケット向け仮設資材製品の開発・販促、海外市場への事業展開、そして既存事業とのシナジーが見込める対象先をターゲットとした積極的なM&Aの検討及び実施を通じて、新たな成長の柱を育てることを目指しています。

これらの戦略は、建設業界における技能職人の不足や労務単価の上昇、労働時間の適正化といった課題に対応するとともに、新型コロナウイルス感染症の影響や国際情勢の不確実性にも対応するためのものです。信和グループは、これらの戦略を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。