カイオム・バイオサイエンス【4583】 グロース(内国株式)

抗体作製技術ADLib®システムを用いた創薬事業と創薬支援事業を展開し、抗体医薬品の研究開発や製薬企業への導出を行う。

カイオム・バイオサイエンス【4583】 グロース(内国株式)

抗体作製技術ADLib®システムを用いた創薬事業と創薬支援事業を展開し、抗体医薬品の研究開発や製薬企業への導出を行う。

事業内容

カイオム・バイオサイエンスは、抗体医薬品の研究開発を手掛ける企業です。抗体医薬品は、特定の抗原に結合することで、がん細胞や病気の原因となるタンパク質を標的にし、高い治療効果と安全性が期待されています。同社は、未だに治療満足度が低い疾患に対する抗体創薬に取り組んでいます。

カイオム・バイオサイエンスは、独自の抗体作製技術「ADLib®システム」を用いて、創薬事業と創薬支援事業を展開しています。創薬事業では、抗体医薬品の基礎研究から前臨床段階までを主な事業領域とし、製薬企業に医薬候補品を導出します。創薬支援事業では、製薬企業や研究機関に対し、抗体作製技術を用いたサービスを提供しています。

同社の創薬事業では、CBA-1205やCBA-1535といった抗体医薬品候補を開発しています。CBA-1205は肝臓がんを対象とし、CBA-1535は多重特異性抗体で、がん細胞を攻撃するために設計されています。これらの候補は、アンメットニーズの高い疾患領域での治療薬として期待されています。

創薬支援事業では、抗体の発現・精製や、ADLib®システムを用いた抗体作製サービスを提供しています。これにより、製薬企業や研究機関の創薬研究を支援し、サービス料を収益として得ています。カイオム・バイオサイエンスは、これらの事業を通じて、抗体医薬品市場での成長を目指しています。

経営方針

カイオム・バイオサイエンスは、独自の抗体作製技術「ADLib®システム」を基盤に、革新的な抗体医薬品の開発を推進しています。同社は、特に治療満足度が低い疾患に対する新薬の創製に注力し、アンメットニーズの高い医療分野での貢献を目指しています。

同社の成長戦略は、複数の抗体作製技術を活用し、リード抗体の取得可能性を高めることにあります。これにより、重篤な疾患に対する新たな治療法の開発を進め、医療の未充足ニーズに応えることを目指しています。また、製薬企業とのパートナーシップを通じて、研究開発ニーズに応じたソリューションを提供しています。

中期経営計画では、CBA-1205とCBA-1535という2つの臨床段階の開発品目に注力しています。これらの抗体医薬品候補は、がん治療における新たな選択肢として期待されており、臨床試験を通じて安全性と有効性の評価を進めています。特にCBA-1205は、肝細胞がんやメラノーマに対する効果が期待されています。

さらに、カイオム・バイオサイエンスは、創薬支援事業を通じて安定した収益基盤を構築しています。高品質な抗体作製サービスを提供し、製薬企業との取引を拡大することで、創薬事業への投資を支えています。今後も、IDD型ビジネスの展開を通じて、さらなる成長を目指しています。