事業内容
ラクオリア創薬は、単一の事業セグメントを持つ創薬ベンチャー企業です。同社は、ラクオリア創薬株式会社とその連結子会社であるテムリック株式会社およびファイメクス株式会社で構成されています。主に医療分野での新薬開発を目指し、独自の開発化合物の知的財産権を製薬企業にライセンスアウトすることで収益を得ています。
同社は、医薬品の研究開発において、探索研究、前臨床試験、初期臨床試験を主な事業分野としています。第Ⅲ相臨床試験などの後期段階では多額の費用がかかるため、前期第Ⅱ相臨床試験までを自社で行い、その後は製薬企業に開発化合物を導出する方針をとっています。
ラクオリア創薬は、低分子化合物の研究開発を行ってきましたが、近年では抗体医薬やワクチンなどのバイオ医薬の研究開発も進めています。これまでの技術力を活かし、低分子化合物以外の新たなモダリティへの展開も模索しています。
同社の収益は、契約一時金、マイルストン収入、ロイヤルティ収入、研究協力金収入などから成り立っています。これらは、開発化合物の導出や共同研究の成果に基づいて得られるものです。
ラクオリア創薬は、消化器疾患や疼痛疾患を中心に研究開発を行ってきましたが、現在はがんや神経疾患など、医療ニーズの高い領域にも注力しています。名古屋大学との連携や子会社の買収を通じて、研究開発の幅を広げています。
同社は、導出準備プログラム、導出済みプログラム、共同研究プログラムの3つのプログラムを展開しています。これにより、開発化合物の研究開発を進め、製薬企業への導出を目指しています。共同研究では、他社と協力し、創薬の可能性を広げています。
経営方針
ラクオリア創薬は、先端科学技術を活用し、医療分野での新薬開発を目指す創薬ベンチャー企業です。同社は、独自に創出した新薬の開発化合物を製薬会社に導出し、契約一時金やロイヤルティ収入を得るビジネスモデルを展開しています。
同社の成長戦略は、探索研究から初期開発、導出までを一体化した創薬ビジネスモデルの確立にあります。産学官連携を通じて革新的な開発化合物を創出し、事業パートナーとの信頼関係を構築することで、確実なビジネス成果を目指しています。
ラクオリア創薬は、医薬品の研究開発を推進し、持続的な成長を図るため、研究開発プロジェクトの充実を目指しています。特に、疼痛疾患や消化管疾患を重点領域とし、がんや神経疾患などの医療ニーズの高い領域にも注力しています。
同社は、導出及びアライアンスマネジメント戦略を展開し、研究開発ポートフォリオを活用して収益の最大化を図っています。導出先企業との協力体制を強化し、早期の収益化と長期的な収益獲得を目指しています。
研究開発戦略としては、低分子化合物から派生する新規モダリティへの取り組みを進めています。名古屋大学や岐阜薬科大学との連携を通じて、最先端の研究成果に基づく創薬研究を強化し、研究開発ポートフォリオの強化を図っています。
ラクオリア創薬は、財務基盤の強化や人的資本の拡充にも注力しています。資金調達の多様化やコスト抑制を通じて、財務基盤を強化し、高度な専門性を有する人材の確保と育成を進めています。これにより、企業としての成長力を維持・発展させることを目指しています。