アンジェス【4563】 グロース(内国株式)

遺伝子医薬品の開発・販売、希少遺伝性疾患のスクリーニング検査受託、ゲノム編集技術の研究開発を手がける。

アンジェス【4563】 グロース(内国株式)

遺伝子医薬品の開発・販売、希少遺伝性疾患のスクリーニング検査受託、ゲノム編集技術の研究開発を手がける。

事業内容

アンジェスは、自社および連結子会社3社を含むグループで、遺伝子医薬品を中心に医薬品の開発及び販売を行っています。また、希少遺伝性疾患のスクリーニング検査を中心とした検査受託サービスも提供しています。アンジェスの子会社であるEmendoBio Inc.は、ゲノム編集技術に関する先進技術を保有し、治療法のなかった疾患の治療を可能にするゲノム編集製品の研究開発を進めています。EmendoBio Inc.の研究開発は、イスラエルに拠点を置く子会社であるEmendoBio Research and Development Ltd.によって実施されています。

アンジェスは、遺伝子治療用製品や核酸医薬品、予防・治療ワクチンなどの研究開発と販売を手掛けており、その中でも2019年には世界で初めてプラスミドDNAを用いた遺伝子治療用製品「コラテジェン®」の条件及び期限付き製造販売承認を取得しました。この製品は、田辺三菱製薬に対し日本国内での独占的販売権を付与する契約を締結し、製品売上高に計上しています。

アンジェスグループは、新薬開発においては、開発初期から販売までを一貫して行う以外にも、他社が開発中の製品を導入して自社品として開発する場合や、開発途中の製品を他社に導出するなど、様々な手法を取っています。これらの活動を通じて、契約一時金、開発協力金、マイルストーン、ロイヤリティなどの収益を得ています。また、2021年4月にはアンジェスクリニカルリサーチラボラトリーを開設し、希少遺伝性疾患検査のスクリーニング検査を受託して手数料収入に計上しています。

経営方針

アンジェスは、遺伝子医薬品の開発と販売に特化したバイオベンチャー企業です。同社は、「遺伝子医薬のグローバルリーダー」となることを目指し、治療法のない疾患に対する新薬開発を通じて新市場の創出を目標としています。その戦略の一環として、2019年にはプラスミドDNAを用いた遺伝子治療用製品「コラテジェン®」を国内で初めて承認取得し、田辺三菱製薬との独占販売契約を締結しました。また、米国での開発に資源を集中し、下肢潰瘍を有する慢性動脈閉塞症の適応症での承認取得を目指しています。

アンジェスは、創薬プラットフォームの深化と拡大にも注力しており、プラスミドDNAや核酸医薬に関する研究開発を推進しています。さらに、ゲノム編集技術を用いた治療法の開発にも力を入れており、2020年にはEmendo社を子会社化し、ゲノム編集に関する先進技術を獲得しました。これにより、遺伝性希少疾患を含む様々な疾患に対する治療の開発を進めています。

グローバル展開も同社の重要な戦略の一つであり、米国や欧州を中心に医薬品の開発及び事業化を推進しています。また、希少遺伝性疾患への取り組みを強化し、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリーを通じてスクリーニング検査事業も展開しています。

アンジェスは、これらの戦略を通じて、遺伝子治療の分野でのグローバルリーダーを目指し、継続的な成長を追求しています。同社は、新薬開発のリスクを分散させるために、他社との提携を積極的に進め、開発プロジェクトにおける提携先の確保や資金調達の実施にも注力しています。