鳥居薬品【4551】 プライム(内国株式)

医薬品の製造販売を主たる事業とし、腎・透析領域のリオナ錠や皮膚疾患領域のコレクチム軟膏、アレルゲン領域のシダキュアなどを手がける。

鳥居薬品【4551】 プライム(内国株式)

医薬品の製造販売を主たる事業とし、腎・透析領域のリオナ錠や皮膚疾患領域のコレクチム軟膏、アレルゲン領域のシダキュアなどを手がける。

事業内容

鳥居薬品は、医薬品の製造販売を主たる事業としています。同社は、腎・透析領域、皮膚疾患領域、アレルゲン領域、その他の4つの主要な事業セグメントを持っています。各セグメントで提供される製品は、特定の医療ニーズに応えるために開発されています。

腎・透析領域では、「リオナ錠」と「レミッチ」が提供されています。「リオナ錠」は高リン血症と鉄欠乏性貧血の治療に用いられ、「レミッチ」は経口そう痒症改善剤として知られています。これらの製品は、腎疾患や透析患者の治療に貢献しています。

皮膚疾患領域では、「コレクチム軟膏」、「アンテベート」、「ロコイド」が提供されています。「コレクチム軟膏」は外用ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤であり、「アンテベート」と「ロコイド」は外用副腎皮質ホルモン剤です。これらの製品は、皮膚疾患の治療に役立っています。

アレルゲン領域では、「シダキュア スギ花粉舌下錠」と「ミティキュア ダニ舌下錠」が提供されています。「シダキュア」はスギ花粉症のアレルゲン免疫療法薬であり、「ミティキュア」はダニアレルギーの治療に用いられます。これらの製品は、アレルギー症状の緩和に寄与しています。

その他の領域では、「ビオスリー」と「オラデオカプセル」が提供されています。「ビオスリー」は活性生菌製剤(整腸剤)であり、「オラデオカプセル」は血漿カリクレイン阻害剤です。これらの製品は、消化器系の健康維持や特定の血液疾患の治療に役立っています。

また、鳥居薬品の親会社であるJTは、国内グループ会社を対象としたキャッシュ・マネージメント・システムを統括しており、鳥居薬品は資金決済の手段として資金の預託を行っています。これにより、資金管理の効率化が図られています。

経営方針

鳥居薬品は、企業理念「鳥居薬品の志」を基に、長期的な成長を目指しています。同社は、患者や医療関係者との信頼関係を重視し、医療への貢献を続けることを使命としています。これを実現するために、従業員が策定した「TORII's POLICY」を大切にし、4Sモデルを経営の基本方針としています。

中長期事業ビジョン「VISION2030」では、医療ニーズを深く理解し、価値ある新薬を提供する製薬企業を目指しています。2030年までに売上高800億円超、営業利益の過去最高益更新を目指し、積極的な事業投資を行っています。これにより、持続的な成長を確保し、企業価値の向上を図ります。

中期経営計画2024-2026では、成長戦略として新薬の開発と導入活動の強化を掲げています。具体的には、ブイタマークリームやTO-208、TO-210の開発を進め、製品価値の最大化を図っています。また、ステークホルダーからの信頼維持策として、安定供給体制の強化やコーポレートガバナンスの充実を進めています。

さらに、2025-2027年の中期経営計画では、成長期新薬の普及と新規導入品の獲得を重点施策としています。これにより、企業風土改革や働き方改革を推進し、持続可能な成長を目指します。また、株主還元についても、安定的な配当を基本方針とし、企業価値の向上を図る考えです。