正興電機製作所【6653】 プライム(内国株式)

電力、環境エネルギー、情報、サービス、その他の5つの事業セグメントで、発電所向け監視制御システムやクラウドサービス、電気設備のデジタル化などを展開。

正興電機製作所【6653】 プライム(内国株式)

電力、環境エネルギー、情報、サービス、その他の5つの事業セグメントで、発電所向け監視制御システムやクラウドサービス、電気設備のデジタル化などを展開。

事業内容

正興電機製作所は、5つの事業セグメントを持ち、それぞれの分野で製品の開発、生産、販売、サービスを展開しています。これらのセグメントは「電力部門」、「環境エネルギー部門」、「情報部門」、「サービス部門」、および「その他(エレクトロニクス制御機器部門等)」です。

電力部門では、発電所や変電所向けの集中監視制御システムや電気設備、配電線自動制御システムなどを製造・販売しています。また、これらの製品に関連する工事やエンジニアリングも手がけています。主な関係会社には、大連正興電気制御有限公司や北京正興聯合電機有限公司があります。

環境エネルギー部門では、上下水道設備や高速道路向けの受変電・監視制御システム、再生可能エネルギー向けのシステムなどを提供しています。これらの製品に関する工事やエンジニアリングも行っています。トライテック株式会社などが関係会社として挙げられます。

情報部門は、港湾、ヘルスケア、eラーニングサービスなどに関するクラウドサービス(SaaS)を提供しています。正興ITソリューション株式会社や正興ITソリューションフィリピンがこの分野で活動しています。

サービス部門では、電気機械設備や省エネ機器、ロボットなどのデジタル化や脱炭素に関連する製品を販売しています。これに関連するエンジニアリング、工事施工、メンテナンスも行っています。株式会社正興サービス&エンジニアリングが関係会社です。

その他の部門では、制御機器や電子装置、調光フィルムなどの製造・販売を行っています。また、電気工事や機械器具設置工事も手がけています。正興電気建設株式会社や正興エレクトリックアジア(マレーシア)SDN.BHD.がこの分野で活動しています。

経営方針

正興電機製作所は、情報と制御の独創技術を基盤に、環境に優しい社会の実現を目指しています。同社は、顧客満足を重視し、人間尊重を基本とした企業文化を育みつつ、効率的なグループ経営を推進し、株主価値の向上を図ることを基本方針としています。

同社の中期経営計画「SEIKO IC2026」では、2026年までに売上高400億円、営業利益36億円、営業利益率9.0%を目指しています。これらの目標を達成するため、売上高や営業利益、ROE、ROICといった経営指標を重視しています。

正興電機製作所は、デジタル技術を活用した社会課題解決を目指し、AIやIoT、センサー技術を駆使したスマート保安ソリューションを提供しています。これにより、電力やプラント設備の効率化を図り、全国の電力会社や産業プラントへの事業展開を強化しています。

また、同社は脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーや蓄電池を活用したエネルギーソリューションを提供しています。これにより、データセンターや半導体工場の電力需要に対応し、脱炭素化を推進しています。

「One 正興」として、グループの総合力を活かし、OT・IT・プロダクト・AIを組み合わせたトータルソリューションを提供しています。オープンイノベーションを推進し、新技術や新事業の創出を加速させるための研究開発センターも設立しています。

さらに、正興電機製作所はダイバーシティ&インクルージョンを推進し、職場環境の整備や働き方改革を通じて、従業員のエンゲージメント向上に努めています。これにより、持続可能な成長を目指し、ステークホルダーから信頼される企業グループを目指しています。