大阪油化工業株式会社は、主に精密蒸留を中心とした事業を展開しています。この技術は、化学物質の蒸発温度の差を利用して混合物から目的の物質を分離・精製するもので、医薬品や電子材料、航空宇宙産業など多岐にわたる分野で活用されています。

同社は、受託蒸留事業とプラント事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。受託蒸留事業では、顧客の原料を精製し、安定した製品を提供するだけでなく、原料選定や最適な蒸留方法の提案も行っています。

プラント事業では、蒸留装置やろ過装置を取り扱い、独自の技術を活かして設計・販売を行っています。また、工場排水の処理や造水設備の設計・製造・保守まで一貫したサービスを提供しています。

大阪油化工業は、精密蒸留精製において、基礎研究から製造規模まで対応可能な体制を整えています。これにより、顧客に最適なソリューションを提供し、最終製品の価値向上に貢献しています。

大阪油化工業株式会社は、成長戦略として「豊かな価値を創造し、社会の発展に貢献する」ことを掲げています。顧客のニーズに迅速に対応し、業績向上を目指す姿勢を強調しています。中期経営計画では、売上高と営業利益の強化を重視し、持続的な成長を図る方針です。

同社は、特に人材の育成を重要視しています。高度な技術力と研究開発力を持つ人材を育成し、顧客の多様化するニーズに応えるための投資を行っています。技術研修や安全指導、勤務環境の整備を通じて、専門性を高める取り組みを進めています。

受託蒸留事業の成長も重要な戦略の一部です。設備の新設や生産能力の増強を通じて、顧客ニーズに応える体制を強化しています。顧客とのコミュニケーションを重視し、取引先数と受託件数の拡大を目指しています。

プラント事業の拡大も同社の成長戦略における重要な要素です。受託蒸留事業で培った技術を活かし、プラントの設計や生産体制の構築支援を行っています。広告や展示会を通じて認知度を高め、取引の拡大を図っています。

経営管理体制の強化も進めています。事業の成長に合わせた管理体制を整え、迅速な意思決定と経営の監督機能を強化しています。優秀な人材の確保と育成に注力し、権限委譲を進めることで、企業価値の向上を目指しています。