ミヨシ油脂【4404】 スタンダード(内国株式)

天然油脂を原料とした食用油脂や工業用油脂、化成品、環境関連製品の製造販売を行う食品事業と油化事業。

ミヨシ油脂【4404】 スタンダード(内国株式)

天然油脂を原料とした食用油脂や工業用油脂、化成品、環境関連製品の製造販売を行う食品事業と油化事業。

事業内容

ミヨシ油脂は、天然油脂を原料とした製品の製造と販売を行う企業です。主な事業セグメントは「食品事業」と「油化事業」です。食品事業では、食用油脂を製造し、需要家や代理店に販売しています。代理店には連結子会社のミヨシ商事が含まれ、山崎製パンや日清オイリオグループとも取引があります。また、関連会社のAAK・ミヨシジャパンは、チョコレート用油脂事業に特化しています。

油化事業では、工業用油脂や各種脂肪酸を製造し、需要家や代理店に販売しています。ミヨシ商事が代理店として関与し、セキセイT&Cは脂肪酸を原料に香粧品を製造・販売しています。化成品や環境関連製品も同様に販売されており、MIYOSHI OIL & FAT MALAYSIAはグリセリン製品の生産拠点をマレーシアに建設中です。

その他の事業として、ミヨシ共栄が原料供給を、ミヨシ物流が製品の物流を担当しています。また、日本タンクターミナルは油脂原料の倉庫業や港湾輸送を行っています。これらの事業を通じて、ミヨシ油脂は多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

ミヨシ油脂は、「人によし、社会によし、未来によし。」を経営理念に掲げ、油脂を活かした製品づくりを通じて信頼される企業を目指しています。2030年に向けて、自己資本利益率(ROE)を8.0%以上にすることを目標とし、効率的な経営を推進しています。

同社は食品事業と油化事業を二本柱とし、持続的成長基盤の確立を目指しています。食品事業では、マーガリンやショートニングなどを製パンや製菓業界に提供し、油化事業では脂肪酸やグリセリンを多様な産業に供給しています。

2024年度は、2030年に向けた経営構想の「種まき」の期間として、戦略的投資を実行し、主力製品の拡販に注力しました。2025年度からは第二次中期経営計画に入り、持続的成長基盤を活用し、収益性の強化を図ります。

食品事業では、新しい味の創出を通じて市場を拡大し、油化事業では製品開発を強化します。さらに、北米市場への販売拡大を図り、海外市場への取り組みを加速させます。これにより、企業価値の向上を目指しています。